「コンテンツマーケティングとメルマガって相性が良いと聞いたけど本当?」
「コンテンツマーケティングでメルマガを利用するメリットや活用法が知りたい」
「メルマガの配信に便利なツールはある?」
コンテンツマーケティングは、自社の商品やサービスを購入してもらうためにぜひ取り入れたい手法のひとつです。
ウェブ上で情報を集める人が多くなった今こそ、自社に合ったコンテンツマーケティングを行なって認知度向上や売り上げアップに繋げていきたいです。
今回は、コンテンツマーケティングと相性が良いメールマガジン(以降はメルマガと表記)について、メリットや活用法、注意点などについて詳しく説明します。
Contents
そもそもコンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングとは、ターゲットとなるユーザーに有益な情報を発信して商品やサービスの購入・利用につなげていくためのマーケティング手法です。
代表的なものには記事コンテンツやブログ、SNS、ホワイトペーパーなど、ウェブサイトを通じて情報を発信していくことがコンテンツマーケティングの基本です。
自社の商品やサービスに関連するサイトを知ってもらうためには、ユーザーにインターネットで検索してもらう必要があります。
その際に実施される施策で一般的なものがSEO対策ですが、効果が出るまでに時間がかかることがデメリットとなっています。
しかし、メルマガを活用することによって、SEO対策によるデメリットを解消できると考えられているのです。
コンテンツマーケティングでメルマガを活用するメリット
メルマガはメールマーケティングの1つに含まれ、メルマガを利用すると様々なメリットが得られます。
具体的にどのようなメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。
費用対効果が高く利益に直結しやすい
メルマガ配信は費用対効果が高く利益につながりやすいというメリットがあります。
ユーザーが商品・サービスについて検討している適切なタイミングにアプローチできるため、そのままユーザーに購入・利用してもらえる確率が高まるからです。
そして比較的安い費用で運用できるところもメルマガ配信の特長となっています。
短い期間で効果が期待できるウェブ広告は費用が高額になりやすいですが、メルマガなら配信に使うツールの月額費用程度で済むのでコスパが良いです。
マーケティングにかかるコストを抑えつつ、ユーザーにアピールもできることから利益に直結しやすくなっています。
自動化により運用しやすい
メルマガを配信するときはメルマガ配信用のツールを使って行なっていくため、最初に設定をしておけば後は簡単な操作のみで配信することが可能です。
自動化できる部分が多いので、人材のリソースを大きく減らすことができます。
リソースをかけずに運用できることが魅力の1つです。
自由に情報伝達ができる
ウェブ上にある記事やSNSは、企業側が見て欲しいタイミングでユーザーが見てくれるとは限りません。
しかしメルマガなら、会社が理想とするタイミングでユーザーに情報を届けることができる方法です。
ユーザーの行動や心理を分析しながら、いつどのタイミングで配信するのが良いかを見極めながら配信することができます。
メルマガは自由に情報伝達ができ、どのようなタイミングで届けるかという過程も社内で自由に決めることができる施策なのです。
顧客との関係を維持できる
新規顧客を獲得するには既存顧客に商品を購入してもらうことよりも数倍コストがかかると言われているなか、メルマガは既存顧客にアプローチしながら長期的に良好な関係を維持していくため関係を継続させる手段のひとつになります。
コンテンツマーケティングでメルマガ配信を活用する際のデメリット
メルマガ配信は中長期的に運用をしていくことになるため、成果が出るまでに一定の時間がかることがデメリットといえます。
また、一方的に売り込むような内容でメルマガを配信すると顧客が不快に思う可能性があるので、広告色を強く出しすぎないように意識しなければなりません。
メルマガにおける目標を細かく設定し、無理のない範囲で1つずつ丁寧に配信を行なうようにしましょう。
コンテンツマーケティングとしてのメルマガの例
コンテンツマーケティングの一環としてメルマガの配信を検討している場合、どのようなメールマーケティング手法があるのか具体例を知っておくと参考になります。
メルマガの例をいくつかご紹介するので、自社でどのようにしてメルマガを配信していくか考えてみてください。
ブログ記事
ユーザーにとって有益なコンテンツを定期的また長期的にメルマガで配信すれば、自社についての認知度や好感度が高まります。
商品・サービスについて検討している段階のユーザーにメルマガを届ければ、ユーザーが求めているタイミングで有用な情報を届けることができます。
様々な段階にいるユーザーに対して、その時に必要な情報を盛り込んだブログ記事をメルマガとして配信できるというわけです。
メルマガでのブログ記事は中・長期的に効果を発揮する
メルマガでブログ記事を配信する場合、定期的に更新が必要であるため、短期間で成果が現れるわけではありません。
定期的にユーザーが満足できる高品質な記事を作成し、メルマガで配信する都度読んでもらえるようにしておく必要があります。
ホワイトペーパー
ホワイトペーパーとは、ユーザーが課題を解決できるための情報を提供し、その解決策として自社の商品・サービスを提案するというコンテンツです。
すでに商品が気になっている見込み顧客に対して働きかけ、課題を解決するためには自社の商材が効果的であると自然にアピールできるのです。
直接的に売り込むわけではないのでユーザーは身構えずに済み、自社としては売り上げが期待できるだけでなく信頼を得ることもできます。
オンラインセミナーの紹介
オンラインセミナーとは、ウェブ上で開催するセミナーのことを指します。
メルマガからオンラインセミナーへの参加を促すことができ、見込み顧客に自社のアピールをすることができます。
実際の会場を持たないのでユーザーは気軽に参加でき、簡単な登録手続きで済むことからメルマガとの相性が良いです。
セミナーは、ユーザーと直接コミュニケーションを取る機会になり、見込み顧客の育成やファン化も期待できます。
商品・サービスに関する情報の案内
自社の商品・サービスを購入したユーザーに対するアフターフォローとして、メルマガを活用することもできます。
使用しているなかで困っていることがないか、といったことをメルマガで配信すると、より会社に対する信頼度や好感度が高まるでしょう。
新しい商品・サービスを販売し始めたときにも、メルマガでお知らせすることができます。
購入をやめた見込み顧客でも新しい商品などには興味を持ってくれる可能性がありますし、すでに購入経験のある既存顧客であればより購入してもらえる確率は高まるでしょう。
自社の商品・サービスをより多くのユーザーに利用してもらうため、メルマガを配信する際に購入特典をつけておくのもおすすめです。
コンテンツマーケティングでメルマガを導入するためのポイント
ここでは、メルマガを導入するために押さえておきたいポイントについてまとめました。
これからメルマガの配信をしてみようと検討中の場合は、ぜひ参考にしてください。
目的を明確にする
メルマガ配信を行なっていく際、まずは目的を明確にしておきましょう。
メルマガを配信して、どのようなことを実現したいのかという目的を明らかにしておきます。
様々な目的に対応できるのがメルマガでもあるので、以下を参考に自社にとっての目的を考えてみましょう。
- 販売促進
- 告知
- ユーザーの教育
- ファンの育成
上記以外にも目的によって進めていく方法は異なるため、メルマガ配信に向けて慎重に準備を行ないましょう。
たとえば販売促進を目的にメルマガを配信するのであれば、実際に商品を購入した顧客からの感想があると、メルマガをきっかけに購入を促すことができます。
目的に応じてメルマガの進め方が変わるという点を理解し、配信に向けて施策を実施していきましょう。
一定数のリストを用意しておく
効率よくメルマガ配信を行なうためには、一定数のリストを用意しておくことを忘れないようにしましょう。
メルマガ配信は登録されている顧客リストに対して行なっていく施策です。
このリストが不十分であると、多くの顧客に向けてメルマガを配信することができませんし、少ないリストからメルマガ配信を実施しても得られる成果は小さいです。
まだリストができていない状態であれば、集客を行ないながらリストを作成していきましょう。
十分なリストの用意ができてから、メルマガ配信の準備に移るようにしてください。
ユーザーの行動を分析する
コンテンツマーケティングにおいて有用なメルマガですが、配信して終わりではありません。
配信した後、ユーザーがどのような行動をするのか分析を行ないましょう。
分析では、以下の状態を数値にして確認するのが良いです。
- メルマガの開封率
- メルマガ内にあるリンクのクリック率
- メルマガによる引き上げ率
改善策が見えてくる場合もあるので、分析を行なうことは大事です。
メルマガ配信後、分析を重ねてどのような効果が出たのかを確認しましょう。
情報と売り込みのバランスを考える
多くのユーザーにメルマガを読んでもらうためには、情報と売り込みのバランスが非常に大切になります。
顧客が求める情報を提供していくことがメルマガ配信の意義ですが、ただ情報を提供するだけでは購入につながらないこともあるでしょう。
売り込みばかりのメルマガでは強引に営業されているようで、ユーザーは読んでくれません。
そこで重要となるのが、売り込みとのバランスです。
情報と売り込みのバランスを考え、顧客が自然と商品・サービスを利用したくなるような流れを作ることがポイントとなります。
シナリオを考える
メルマガ配信を効率よく進めるためには、シナリオの設計が必要です。
メールを送るターゲットや実現させたい成果などを想定して、どのような場面でどんな人に向かって送るのか、メルマガ配信により顧客にどのような行動をとらせるかなどを設定しましょう。
複数のメールをストーリー立てて順番に配信していくステップメールにおいて、このシナリオ設計は欠かせない作業となります。
KGIとKPIを設定する
コンテンツマーケティングでメルマガを利用していくときは、KGIとKPIの設定を必ず行ないましょう。
KGIとは重要目標達成指標のことを表し、最終目標つまりはゴールを指します。
KPIは、目標達成に向けたプロセスにおける達成度を確認するための中間目標として設定するものです。
このKGIとKPIをきちんと設定した上でメルマガを運用していくと、効率よく成果を出すことができます。
メルマガの場合は、KGIはクリック数になるでしょう。
KPIは、クリック率や開封率になります。
メルマガにおけるKGIとKPIを設定して、正しい方法で顧客への情報提供と売り込みができるようにしましょう。
【合わせて読みたい記事】
HTMLメールを活用して見やすいコンテンツを作成する
コンテンツの内容や配信する時期がポイントとなるメルマガですが、開封したユーザーが見やすいかどうかも重要なポイントとなります。
画像や色の使い方を工夫して、クリックされやすいコンテンツを作っていきましょう。
よりデザイン性の高いメールを作成するなら、HTMLメールがおすすめです。
本文の中に画像やボタンを入れることができる形式のメールで、ユーザーにクリックしてもらいやすくなります。
メルマガの開封率を調べる際にもHTMLメールの利用が必須となるので、導入しておくと分析のときにも活用しやすいでしょう。
コンテンツマーケティングでメルマガを活用する際の注意点
コンテンツマーケティングでメルマガを活用していく際、その方法を押さえるだけでなく注意点についても理解しておきましょう。
効率よく、かつ的確にメルマガの配信ができるよう、以下に記載する注意点に気を付けながら作業を進めてみてください。
特定電子メール法に注意
メルマガを配信するにあたって、特定電子メール法に違反していないか注意しましょう。
特定電子メール法とは、同意のないメルマガ配信や迷惑メールなどを規制するための法律です。
法律に違反した場合、1年以下の懲役または100万円いかの罰金(法人の場合は、行為者を罰するほか、法人に対して3,000万円以下の罰金)が科されます。
事前にメルマガ配信の承認を得ていることをはじめ、次のような表示義務を満たしているか確認し配信するようにしましょう。
- メールの本文に送信者などの氏名や名称が表示されている
- メール本文に受信拒否の通知を受ける際のメールアドレスまたはURLが表示されている
- 受信拒否の通知先の直前または直後に、受信拒否の通知ができる旨が表示されている
- 任意の場所に送信者などの住所を表示
- 任意の場所に、問い合わせやクレームを受け付ける電話番号などを表示
- 送信者情報に誤りなく表示されているか
配信頻度を確認する
メルマガは頻繁に配信すると相手は鬱陶しく感じられ、集客どころか配信を停止される可能性があります。
配信頻度は以下の目安を参考にしながら調整してみてください。
メルマガ配信頻度 | 相性がいい商品・サービス |
---|---|
毎日配信 | メディアのメルマガや情報提供のコンテンツ |
週に1回の配信 | 購入頻度の高い商材、セミナー、ホワイトペーパー |
月に1~2回の配信 | 購入頻度の低い商材、高単価な商材 |
不定期配信 | アンケートや新サービスをリリースするときなど |
メルマガ配信におすすめのツールの導入を検討しよう
メルマガを活用したいなら、メルマガ配信ツールが必要となるので確認しておきましょう。
効果を測定しながら効率的にメルマガ配信を進めていくためにも、ツールは必要といえます。
高機能なメルマガ配信ツールは使いこなすのが難しいので、リーズナブルな価格でシンプルな機能をもつツールを選ぶと良いです。
なかには初月無料で機能を試せるツールもあるため、自社に合ったツールを選ぶ際に参考になるでしょう。
ツールごとに備わっている機能を比較し、月々のコストも考えながら運用しやすいものを選ぶようにしてください。
コンテンツマーケティングを始めるならメルマガ配信を実施しよう!
効率よくコンテンツマーケティングの効果を上げていきたいなら、メルマガ配信を行ない自社の魅力をより多くのユーザーに知ってもらいましょう。
コンテンツマーケティングとメルマガはとても相性が良い施策なので、自社に合う内容のメルマガを配信していけば商品・サービスなどの購入・利用につなげることができます。
どのようなシーンでメルマガ配信が有効なのか、具体的に活用していくためにはどんなことに意識していけば良いのかなどを理解した上で進めていけば、見込み顧客の獲得につなげていけるでしょう。
ウェブ上で多くの情報が飛び交う今、自社の商品・サービスがぴったりな顧客にアプローチしていくためにはメルマガ配信を上手に活用してみてください。