「Googleでの検索結果に設定したtitleタグとは異なるテキストがタイトルに表示されている」
「自身が設定したtitleタグをそのままGoogleで表示させるための対策法が知りたい」
ここでは、titleタグが勝手に書き換えられてしまう事象について、その原因と対策法を詳しく解説します。
titleタグの書き換えはGoogleコアアップデートによる影響が考えられるので、その点についても詳細を押さえておきましょう。
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Google検索結果の表示が変わった理由はコアアップデートによるもの
Google検索結果に表示されるページのタイトルが、自身が設定しているtitleタグとは異なるという状態が起きている場合は、2024年のGoogleコアアップデートによるものと考えられます。
Google検索結果に表示されるページタイトルはインデックスされたページのHTMLに設定されているtitleタグが用いられており、実際にtitleタグが参考にされている割合は80%以上であるとGoogleが述べているほどです。
しかし、titleタグをそのままGoogle検索結果に表示することが適していないケースもあります。
そのようなとき、Googleはユーザーがサイトの内容を理解しやすいよう、自動的に最適化して表示することがあるのです。
2024年のGoogleコアアップデートについて
Googleは、2024年3月6日に広範囲にわたってコアアップデートを行なうことを発表し、ユーザーにとってより有益なコンテンツを表示できるよう、コアランキングシステムを強化しました。
このアップデートでは、コンテンツの内容を精査して良質であるかどうか見極めていくことを目的としています。
「クリックしてもらうために作られたコンテンツを減らし、本当に役立つ内容を発信しているコンテンツを表示させていくよう設計する」
以上、Googleが掲げていた通り、実際に検索結果の中で低品質であると判断されたコンテンツが45%も減りました。
さらに、フィードバック用フォームが新たに公開されるようになったことも、2024年のGoogleコアアップデートの特徴です。
このアップデートに関しての不具合が生じた場合は、フォームから問い合わせることができるようになりました。
Googleがアプローチした「スパム行為を行なっているサイト」とは
通常2週間ほどで完了するGoogleのコアアップデートですが、2024年のGoogleコアアップデートに関しては大規模なアップデートとなった点から、完了のアナウンスがなされたのは4月30日でした。
45日間のアップデート期間を終えて色々と変更になった部分があるので、それぞれの特徴を確認しておきましょう。
具体的には、以下のようなスパム行為を行なっているサイトに対してアプローチしました。
順位獲得を目的として大量にコンテンツを生成する
検索順位で上位を獲得するために大量のコンテンツを生成するのはスパムの対象になります。
今では生成AIを使って誰でもコンテンツを大量に生産することができるため、このような行為がスパムとみなされるのです。
世界規模、また個人サイトといったレベルで大量のコンテンツ生成が濫用されていることから、Googleはコアアップデートで見直していこうという決断をしました。
中古ドメインを使って順位を獲得しようとうする行為
Googleは、新しいスパムポリシーにおいて、中古ドメインの悪用もスパム行為とみなすと発表しました。
中古ドメインの悪用とは、すでに使用期限が切れて放棄されているドメインを取得して、別のサイト運営の際に使用するという手法です。
中古ドメインを悪用して運営しているサイトについては、アップデートにより大きく順位が変動するとGoogleはアナウンスしています。
また、このようなスパム行為を行なった場合、Googleからペナルティが課されることも理解しておきましょう。
GoogleからのペナルティはGoogleサーチコンソールから通知が届く仕組みになっています。
サブディレクトリ型の寄生サイト
スパム対象になるサイトにはサブディレクトリ型の寄生サイトも含まれます。
サブディレクトリとは、同じドメインの中でテーマごとにコンテンツを分ける際に使われるものです。
寄生サイトはSEOで評価されているサイトのサブディレクトリを借りて、そこでアフィリエイトサイトを運営し、上位表示を狙おうとします。
たとえば、病院サイトのサブディレクトリの中で、病院とは関係のない第三者がサプリメントなどを販売して収益を得ることなどが例に挙げられます。
寄生サイトに関しては、Googleは3月に事前告知を行ない、その後5月5日以降より対応していくと述べていたため、すでに寄生サイトへの対応が実施されていることになるでしょう。
2024年のGoogleコアアップデートによる順位変動の傾向
2024年3月に行なわれたGoogleコアアップデートにより、SEOにおいてはどのように変わったのでしょうか?
ここでは2024年のGoogleコアアップデートによりSEO対策を行なっているサイトの順位がどのように変動したのか、詳しく見ていきます。
トラフィック減少からの回復があまり期待できなくなった
Googleは「コアアップデートにより、自然検索のトラフィック減少が起きる理由にはいくつか考えられるため、サイトに何が起きているのかを正確に理解するのは簡単ではない」と、このように発表しています。
ここから、スパム行為を行なっているサイトへの対処はますます強まると考え、ブラックハットSEOを行なわないようにすることが大切です。
検索順位が大幅に低下する場合がある
Googleコアアップデートにより、サイトの順位が少し下がった、大幅に低下したという状況が見られます。
僅かな順位低下であればいつでも起こり得ることなので、ページの内容を確認しながら様子を見てみましょう。
一方、大きく順位が低下してしまった場合は、サイト内のコンテンツが信頼性の高いものであるか、またユーザーのことを第一に考えて作られているかどうかをチェックする必要があります。
サイトに変更を加えたとしても、その効果が現れるまでに数ヵ月程度時間がかかる点は理解しておかなければなりません。
Googleコアアップデートで順位が変動したときの対策法
2024年Googleコアアップデートによって、サイトの順位が大きく変わってしまったというサイト運営者もいることでしょう。
下がってしまった順位については、対策を行なって元の順位またはそれより上位に表示されるようにしたいものです。
順位が変動したときは、以下の対策を実施してサイトの順位改善を図りましょう。
ユーザーが読みたくなるようなタイトルや見出しを考える
SEO対策の実施でサイトの上位表示を目指していく際、タイトルや見出しの内容はとても重要です。
ユーザーが思わずクリックしたくなるような言葉やフレーズを用いて、タイトルや見出しに設定してみましょう。
タイトルと見出しを考えるときは、次のポイントに注意してみると魅力的な内容になります。
~タイトルへの工夫~
- ユーザーのニーズを盛り込む
- 数字を含めてユーザーを惹きつける
- ユーザーの気持ちに訴えかけるような文言を含める
- 具体的なキーワードを含める
魅力的なタイトルをつけることを意識しつつ、コンテンツの内容に相違がないようにしましょう。
続いて、見出しをつけるときには、以下の点に気を付けてください。
~見出しへの工夫~
- H2とH3を適切に使う
- コンテンツの内容を簡潔に記す
- 短いフレーズで作成する
- 数字を含める
見出しを見ただけでユーザーがコンテンツの内容を把握できような状態が良い見出しと言えます。
サイトに訪れたユーザーは、気になる見出しにクリックすればそこに飛んですぐ読むことができるので、スムーズに知りたい情報を得られるでしょう。
高品質で信頼性が高いコンテンツを作成する
SEO対策によるサイトの順位を改善していくためには、高品質で信頼性が高いコンテンツを作っていくことを意識しましょう。
質の高いコンテンツは検索エンジンからも高く評価されるため、順位にも大きく影響します。
信頼性のあるソースの引用、専門家による知識の提供など、ユーザーにとって価値のある内容を提供していけるように心がけましょう。
信頼性の高いコンテンツを作成すれば、他のサイトからのリンクを獲得できる可能性も出てきます。
適切なサイト構造にする
Googleではクローラーがサイト内を巡回することで、その構造や内容を把握しています。
その結果サイトの検索順位が決まる仕組みになっているため、サイト構造を適切なものにしておく点も忘れないようにしましょう。
適切なサイト構造にするため、以下の点に注意してみてください。
- ナビゲーションを設計する
- HTMタグを適切に設定する
- カテゴリーやサブカテゴリーを明確にする
Googleのクローラーが巡回しやすく、ユーザーにとってもわかりやすいサイトになるため、ぜひサイト構造にも注目しておきましょう。
リンクテキストを活用する
Googleコアアップデートによる順位変動に関する対策としては、リンクテキストを活用することも大きな意味を持ちます。
リンクテキストは、ユーザーがコンテンツを読んでいる際に疑問に感じたワードを1クリックすることで速やかに解決できるよう設定しておく施策です。
リンクテキストを活用するとページの順位にも影響を与えるとされているので、SEO対策を行なう上では取り入れておきたいです。
ユーザーがクリックしたくなるようなテキストで設定しておくことはクリック率向上にも繋がります。
分かりやすいキーワードやフレーズを使ってリンクテキストを設置しましょう。
モバイルフレンドリーに対応させる
スマートフォンの普及により、多くのユーザーがスマートフォンを使ってウェブ検索をするようになりました。
そこで、サイトを運営する側もスマートフォンからでも見やすいサイトにすることが求められています。
モバイルフレンドリー化しておくことでユーザーエクスペリエンスを向上させられるという点から検索エンジンにも評価されるようになります。
レスポンシブデザインを利用して、スマートフォンでも見やすいサイトを作ってみましょう。
読みやすいフォントサイズやリンクの配置を意識すると、ユーザーにとってより閲覧しやすいサイトとなります。
【併せて読みたい記事】
モバイルフレンドリー対応とは?SEOへの影響と自サイトの確認方法を解説
URL名は分かりやすいものにする
検索順位変動への対策として、URL名を分かりやすいものに設定することも検討しましょう。
分かりやすいURL名であれば、ユーザーが検索結果でURLを見たときに内容を把握しやすいです。
さらに、検索エンジンもコンテンツのテーマを正確に理解できるようになることで検索順位に影響を与える可能性があります。
広告を無駄に設置しない
サイト内に多数の広告が掲載されていると、ユーザーにとってはページの内容が理解しづらく、また嫌悪感を抱く恐れがあります。
さらにユーザーの注意が散漫になるし、ページの表示速度にも影響が及ぶようになります。
この行為はサイトの信頼性やユーザーエクスペリエンスを損なうことになります。
サイト内に無駄に広告を設置することはやめましょう。
SEO対策の上でも、広告の設置バランスは重要です。
ページスピードを改善する
ページスピードが遅いサイトは表示を待ちきれないユーザーが離脱しやすくなるため、検索順位が下がることがあります。
ページスピードを上げることでユーザーエクスペリエンスが向上し、検索エンジンからの良い評価にも繋がっていく場合があるのです。
少しでも早く読み込んでコンテンツがスムーズに表示される状態を保っておけば、ユーザーはサイトに留まり快適に読み進めていくことができるでしょう。
Googleコアアップデートの内容を把握して適切に対策をとろう
突然Google検索結果の表示が変わった理由と2024年3月に行なわれたGoogleコアアップデートの詳細から順位変動の傾向、対策について解説しました。
これまで以上にコンテンツの品質が注目されるようになり、スパム行為を行なっているサイトに関してはペナルティが課されます。
Googleの考え方に沿ってSEO対策を進めていけるよう、ユーザーのことを第一に考え、一つずつの施策を慎重に行なってみましょう。
そしてGoogleコアアップデートの内容を把握し適切にSEO対策を実践して、検索上位に表示されるサイトへと成長させましょう。