自サイトをより多くの人に見てもらいたいと思うとき、SEO対策について検討する必要があります。
インターネット検索したときに上位に表示されるサイトを目指し、コンテンツやデザインなどを整えていく施策がSEOです。
その一つに被リンクと呼ばれるものがあり、活用することで自サイトに訪れるユーザーを増やすことができます。
ここでは、被リンクとは何なのか、得られるメリットやSEOとの関連性、実際に被リンクを増やす方法などについて解説します。
Contents
被リンクとは?メリットやSEOとの関連性について
被リンクとはどのような意味を指すのでしょうか?
リンクとは何が異なるのか、メリットやSEOとの関連性について見ていきます。
被リンクについて
被リンクとは、外部のサイトにて自サイトのURLが紹介される状態のことをいいます。
リンクを受ける側という意味合いから、被リンクと呼ばれており、バックリンクと呼ばれる事もあります。
被リンクが設置される理由としては、ウェブサイトの紹介、コンテンツへの言及などが挙げられ、自然な流れで設置されるものが理想的であるといわれています。
被リンクは多ければ多いほど、自サイトが多くのユーザーに認知してもらえると考えがちです。
しかし、ただ被リンクが多いから良いというわけではありません。
被リンクにも良質なものと悪質なものとがあり、良質な被リンクを増やすことが重要となるのです。
2012年4月から始まったGoogleによるペンギンアップデートが行なわれて以来、不正な方法で低品質なコンテンツを上位表示させるという行為に対し、ペナルティが課されるようになりました。
このペンギンアップデート以降、被リンクにおいても、量より質が重視されるようになったのです。
では、良質な被リンクと悪質な被リンクにはそれぞれどのような特徴があるのでしょうか?
以下にて、簡単に両者の特徴をご紹介します。
被リンク | 特徴 |
---|---|
良質な被リンク | 関連性の高いサイトや著名なサイトからの被リンクのことを指します。 Googleからも、このようなサイトからの被リンクは、ウェブコンテンツの重要性を決める上での指標となると説明されています。 ユーザーのニーズに合った検索結果を表示することにもつながるため、Googleから評価されやすいのです。 |
悪質な被リンク | 悪質な被リンクとは、検索結果に悪影響を及ぼすものや低品質ページからの被リンクのことを示します。 Googleが設けたガイドラインへの違反とし手認識された場合、表示順位の下落やインデックス削除などのペナルティが課される可能性があります。 |
被リンクによって得られるメリット
良質な被リンクを獲得することで、得られるメリットがあります。
メリットを知り、自サイトを多くのユーザーに紹介してもらえるようにしましょう。
~被リンク獲得によるメリット~
- 検索エンジンからの評価が上がり、上位表示を狙うことができる
- ドメインパワーを高めることができる
- アクセス数の増加が期待できる
- クローラビリティ(クローラーのページの見つけやすさやコンテンツの理解のしやすさ)の向上
被リンクを獲得したページは、Googleの検索エンジンからも一目置かれる存在となります。
他サイトから紹介されているという実績から注目されるようになり、ウェブサイトの関連性や専門性などにより被リンクの質が確定します。
その後被リンクの質が良質であると認められた際には、検索エンジンにおいての上位表示が可能となるのです。
検索結果において上位表示が叶うだけでなく、ドメインパワーを高めることもできます。
検索上位に表示されることで多くのユーザーがアクセスするサイトになり、被リンクの増加によってクローラビリティの向上にもつながるのです。
被リンクとSEOとの関係
被リンクは、SEOにおいても重要な存在となっています。
SEOにおいては、Googleなどの検索エンジンにおいて評価を高める必要があり、検索順位にも大きく影響します。
この評価を高める際に、被リンクを獲得しているかどうかが重要となるのです。
さらに、被リンクの獲得数もSEOにおいて大事なポイントとなります。
Googleでは、被リンクを多く獲得しているコンテンツを、ユーザーにとって有益なページであると判断します。
ここから検索順位の向上を狙うことができるため、被リンクとSEOは密接な関係にあるといえるのです。
SEOと被リンクの関係性を見るとき、SEOの観点において優れた被リンクを獲得することも重要となります。
SEOにおいて優れた被リンクとは、以下の3つを指します。
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自然に発生した被リンク
自然に発生した被リンクはナチュラルリンクとも呼ばれることがあり、ユーザーが自サイトのページをリンクとして設置した場合を指します。
ユーザーにリンクを設置されることで、自サイトの評価が高くなります。
関連性のあるサイトからの被リンク
検索エンジンにおいては、関連性のあるサイトからの被リンクである場合、検索順位が向上しやすくなるという特徴があります。
被リンクされたサイトと自サイトに深い関連性があるとされたとき、SEOにおいて注目される存在となるのです。
自サイトの質が高まる
多くのサイトから被リンクを獲得することで、自サイトの質が高いと判断されるようになり、SEO的にも評価されるサイトとなります。
被リンクの質と量がともに優れているサイトは、Googleからも信頼性と権威性が高いページとして認識され、検索順位に影響してくるのです。
被リンクを増やす方法とは?
被リンクは、量と質の両方が備わっていることでGoogleからの評価が上がります。
SEO対策を行なう上でも、被リンクは検索位に影響を与える存在といえるでしょう。
では、自サイトを多くのユーザーに閲覧してもらうためには、どのように被リンクを増やしていけば良いのでしょうか?
ここでは、被リンクを増やす方法について、詳しく解説します。
被リンクは、あくまでも自然であることが重要です。
不自然な被リンクは質が低いとみなされてしまうため、自然な被リンクを獲得できるよう意識しながら、以下の方法に取り組んでみてください。
ユーザーのことを考え、コンテンツの質を高くする
被リンクを増やしたいと考えるとき、まずはユーザーのことを思いながらコンテンツの質を高めていく必要があります。
コンテンツの質が高いと、自然と多くのユーザーの目に留まるようになります。
ユーザーからためになる良質な記事であると判断された場合、それぞれのユーザーによって被リンクしてもらいやすくなるのです。
キーワードを選定しながらコンテンツを作成していくなかで、ユーザーの思いに寄り添いニーズに応えられる内容に仕上げることで被リンク獲得にもつながります。
SNSを活用するなどして露出を増やす
多くのユーザーの心に刺さるようなコンテンツを作成した次は、記事を読んでもらえるよう対策を行なう必要が出てきます。
そこで、以下の対策を行ないながら被リンクの獲得を狙ってみましょう。
SNSを利用する
まず、活用したいのが、SNSです。
SNSでコンテンツを紹介することで、多くの人の目に留まります。
SNSに自サイトのURLを貼り付けておくと、気軽に訪れるユーザーが増えるでしょう。
さらに、同じジャンルのサイトを運営している人の目に留まることで、被リンクを獲得するチャンスとなります。
サイトの開設や運営を検討しているときは、SNSの準備も進めておくとより効率よく自サイトを認知してもらうことができるのです。
広告出稿
自サイトの露出を増やしてユーザーに認知してもらうためには、SNSの他に広告出稿という方法もあります。
広告出稿においては検索連動型広告を利用することで、特定のキーワードで検索するユーザーに自サイトを閲覧してもらうことが可能です。
サイト内にシェアボタンを設置する
SNSや広告出稿などを活用し自サイトを紹介していく方法を実践しながら、サイト内にシェアボタンを設置してみましょう。
コンテンツの始めや終わりなどに、SNSでシェアできるようボタンを設置しておくと、サイトとSNSとの連動が可能です。
サイトに訪れたユーザーからSNSもチェックしてもらうことができ、より注目度を高めることにもつながります。
調査データをまとめたコンテンツを作成
サイトの内容によっては、調査データが必要になる場合があります。
特定の情報に関して具体的な数字や数値に基づいたデータが欲しい場合、国や自治体などが調査しているものを参考にすることがあります。
しかし、自サイトが求めているデータと合うものが見つからないこともあります。
そこで、他のサイトやユーザーにも活用してもらえるよう、独自で調査しデータとしてまとめるという方法も被リンクを増やすうえで重要です。
他のユーザーから参考になるデータと認識されることで、被リンクの数も増えていきます。
サイトの内容やジャンルによってデータが不足していると感じるときは、自身で調査をしてデータとしてまとめてみましょう。
信頼できるデータと認識されることで、多くのユーザーから被リンクを獲得することができます。
無料のツールやテンプレートを活用
被リンクを増やす際には、無料のツールやテンプレートを活用することもおすすめです。
特定の商品やサービスを比較・検討する際、「おすすめ〇選」といった類の記事を参考にすることがあります。
無料のツールやテンプレートを活用しサイトを整えておくことで、このようなサイトで取り上げられる可能性も高まるのです。
紹介されると同時に、リンクを設置されることもあり、自サイトを知ってもらう機会にもつながります。
リンク切れページの対策
被リンクを増やすときは、リンク切れページに対する対策も必要となります。
これは、「おすすめ〇選」といった商品などを紹介するコンテンツにおいて有効な方法です。
商品ごとに公式サイトや通販ショップなどへの誘導を行なうと思いますが、URLが変更になっていたりサイトが閉鎖されていることもあります。
これでは、リンクをクリックしてもページが表示されず、追加の情報を求めているユーザーに不満が残ってしまいます。
そこで、リンク切れとなっているページの運営会社に問い合わせて、リンク切れを起こしている箇所を伝え、新たにリンクの設置をし直してもらえるよう尋ねてみましょう。
リンク切れのページばかりになるとユーザーは離れていき、被リンクの獲得にも影響が出てきます。
商品やサービスの紹介を行なっているコンテンツでは、リンク切れページがないかも確認し、対策を取ってみてください。
自社クライアントの事例を紹介した記事をアップする
自サイトにてコンテンツの質を高め被リンクの獲得を狙う際、自社クライアントの事例を紹介した記事をアップする方法も有効です。
自社クライアントからの被リンクを獲得できる可能性が高まるからです。
自社クライアントがある場合、コンテンツ内にて紹介をし、被リンクの獲得を狙ってみましょう。
パートナーシップを組み、お互いに発リンクをする
被リンクにおいては、量と質の両方が重要であると紹介してきました。
ここから、良質な被リンクを獲得するために、信頼できる自社クライアントなどとパートナーシップを組み、被リンク対策を行なうことも可能です。
お互いのサイトにあるコンテンツにて、発リンクを行ない、それぞれのサイトを紹介し合うという形になります。
このような方法を相互リンクともいい、相互補完を目的としたものであれば問題ありません。
検索順位を不正に操作するような相互リンクは悪質とみなされますが、お互いの目的を補い合うといった趣旨の相互リンクであれば不正にはなりません。
インフォグラフィックの作成
コンテンツの質を高めていくなかで、文章だけでなく図や写真を活用することも多いです。
しかし、画像を選んだり図表を作成するには、多くの時間と手間がかかります。
そこで、おすすめの方法がインフォグラフィックの作成です。
インフォグラフィックとは画像にテキスト情報を含んだものであり、これを作成しウェブ上に公開することで被リンクの獲得にもつながるのです。
コンテンツを作成する人の代わりにインフォグラフィックを作成し公開しておく方法もあるのです。
市場系のキーワードに注目してコンテンツを作成する
良質なコンテンツは被リンクを獲得できる確率が高まりますが、被リンクを獲得しやすいキーワードがあることを知ることで、コンテンツ作成に役立てる方法も有効です。
なかでも被リンクを獲得しやすいといわれているのが、市場系のキーワードです。
市場系キーワードには、中古車市場やクレジットカード市場、スマートフォン市場などが挙げられ、様々なブログ記事にて引用される可能性が高くなっています。
ここから、自然と被リンクの数を増やすことにもつながるわけです。
効率よく被リンクの数を増やしたい、多くのユーザーから引用されるようサイトのコンテンツを検討していきたいという人は、ぜひ市場系キーワードにも注目してみてください。
被リンクを獲得する際の注意点
被リンクを獲得する方法には、様々なものが挙げられます。
自サイトの現状を把握し、どの方法で被リンクの獲得を狙うか見極めることが重要ともいえます。
そして、被リンクの獲得を検討する際、いくつかの注意点にも配慮しておきましょう。
ここでは、被リンクを獲得する際の注意点についてまとめていきます。
被リンク獲得のために対策を行なうなかで、以下の行為に該当しないかを注意することが大切です。
自身がブラックハット行為をしていないかだけでなく、他サイトからブラックハットSEOが行なわれていないかという点にも注目することが大事です。
- 被リンクの購入
- SEOを狙った相互リンク
- 関連性の低いサイトからの被リンク
- 被リンクがフッターの中に埋められている
- 低品質サイトからの被リンク
- 一つのページに多数のリンクが設置されている
- 同じアンカーテキストからの被リンク
- 隠しリンクの設置
- ワードサラダ(プログラムを使い自動的にコンテンツを生成するもの)の利用
- 掲示板にリンクを貼り付ける
被リンクを獲得する際の注意点には、様々な点が挙げられます。
被リンクを獲得したいがために購入する、SEOを意識し相互リンクの設置をする、関連性の低いサイトからの被リンクが増えているなどは、注意が必要です。
また、不自然な被リンクは悪質とみなされ、Googleからの評価が下がるだけでなくペナルティの対象になる恐れもあります。
コンテンツをプログラムによって生成したり、掲示板にリンクを貼り付けるなどの方法もおすすめできません。
掲示板の投稿欄に、自身で投稿しURLを貼り付けるという方法は、SEOの効果を下げるだけでなく、掲示板からもクレームが出る場合があるので注意しましょう。
状況によっては訴訟問題に発展する可能性もあるため、掲示板への投稿は避けるようにすると安心です。
被リンクは、量と質に注目しながら、適切に設置されるべきです。
先述した通り、不正なリンクは検索順位にも大きな影響を及ぼします。
SEO対策を行なう上でも痛手となるため、被リンクを獲得する際には上記の注意点に気を付けながら実践するようにしてください。
被リンクのチェック方法
自サイトの被リンク獲得状況は、無料のツールを活用し簡単に調べることができます。
被リンクの状況を確認できるツールを活用し、SEO対策に役立ててみましょう。
Googleサーチコンソール
誰でも簡単に、かつ無料で利用できるのがGoogleサーチコンソールです。
サイドメニューのリンクを選択し、外部リンクの項目を確認することで被リンクの状況を把握できます。
また、外部リンクの数以外に、上位のリンク元サイトも確認できるため、SEO対策を行なう上でも役立てることが可能です。
どのようなサイトから被リンクを受けているかを知り、自サイトの関連性について検討することができます。
ここから、リンクの容認や削除などの判断も行なうことができるため、被リンクの状況を調べつつ、良質であるかも見極めてみましょう。
Ubersuggest
Ubersuggestも、簡単に被リンクの状況を調べることができるツールです。
検索窓に調べたいURLを入力し、左側にあるバーの中から被リンクという箇所をクリックします。
被リンクをクリックすると、ドメインスコア、被リンク、参照ドメイン、月間オーガニックトラフィックの4つを確認することができる仕組みになっています。
被リンクの項目では、被リンクの数だけでなく、被リンク経時変化や獲得・消滅被リンクなども知ることが可能です。
Ahrefs
Ahrefsは、有料のツールになります。
被リンクの状況を把握できるだけでなく、ソーシャルメディアの反応なども確認ができるツールです。
ログイン後、調べたいURLを入力し、左側に表示される「被リンクのプロフィール」を確認すると、被リンクに関する情報を知ることができます。
新たに獲得した被リンクや失った被リンクなど、細かい部分まで調べることができるため、被リンクについて詳しく把握しておきたい人におすすめです。
低品質な被リンクを削除する方法について
被リンクは、ツールを活用することでさらに詳しく分析が可能です。
分析を行なっていくなかで、自サイトが低品質な被リンクを獲得している可能性も見えてきます。
では、低品質な被リンクが見つかった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?
ここでは、低品質な被リンクを削除する方法について解説します。
サイトの運営者に連絡して削除してもらう
自サイトに低品質な被リンクが見つかった、そのような場合はサイトの運営者に連絡をし、削除してもらいましょう。
サイトによっては、問い合わせたものの返信がなかったり、こちらの依頼に対応してくれないこともあります。
そのような場合は、次に記す方法で、被リンクの削除を行ないましょう。
Googleサーチコンソールで被リンクを否認する
サイトの運営者に問い合わせても反応がない場合、Googleサーチコンソールを利用して被リンクの削除を行なうことが可能です。
被リンクの状況を確認できるGoogleサーチコンソールでは否認することもできるのです。
低品質なサイトからの被リンクであると判断できる場合は、否認をしておくと安心です。
SEO対策の一環で被リンクを検討する場合、コンテンツの質も高め続けることが大切
被リンクは、多くのユーザーに自サイトを知ってもらう機会となるものです。
しかし、発リンクしてくれたサイトに問題があったり、不自然な被リンクであると判断された場合はSEOにも大きなマイナスの影響を及ぼします。
一方、上手に活用することで、SEO的にも注目されるサイトへと成長させることが可能です。
同時に、コンテンツの質を高めることも忘れず、日々のサイト運営に力を注いでみましょう。
良質なサイトやコンテンツには、自然とユーザーが集まってきます。
ここから、自然と被リンクを獲得することにもつながるため、自サイトのコンテンツの質を重視することも重要なのです。