「自サイトに入るとサーバーエラーが起きているという画面が表示される」
「サーバーエラーは場合によって記載されている番号が違うけれど原因がわからない」
自サイトに「Internal Server Error」というメッセージが表示されて、上記のような悩みを抱えている人はいないでしょうか?
自サイトでサーバーエラーが起きると、サイトに訪れたユーザーに閲覧してもらうことができず、ユーザーが離脱する確率が高まります。
そこで今回は、サーバーエラーとは、サーバーエラーが起きる原因と対処法について、500番台のエラーを中心にご紹介します。
サーバーエラーの対処をして、ユーザーがいつでも快適にサイトを閲覧できるようにしましょう。
Contents
- 1 サーバーエラー(Internal Server Error)とは?
- 2 500 ErrorによるSEOへの影響
- 3 サーバーエラー500番台の原因と対処法
- 3.1 サーバーエラー500:アクセスの集中
- 3.2 サーバーエラー500:PHPやCGIの記述ミス
- 3.3 サーバーエラー500:パーミッション設定の不備
- 3.4 サーバーエラー500:Googleクロールbotの過剰アクセス
- 3.5 サーバーエラー500:WordPressプラグインのアップデートによる影響
- 3.6 サーバーエラー500:.htaccessの記述ミス
- 3.7 サーバーエラー501:実装されていないエラー
- 3.8 サーバーエラー502:Webサーバーの中継機器でエラーを起こしている
- 3.9 サーバーエラー503:アクセス集中や転送量の増加
- 3.10 サーバーエラー504:リクエストのタイムアウト
- 4 対処可能なエラーは迅速に対策してSEO効果を守ろう
サーバーエラー(Internal Server Error)とは?
サーバーエラーとはインターネットを利用しているとき、クリックした先のページに「500(Internal Server Error)」といった画面が表示されることがあります。
このような表示はWEBサーバー上でエラーが起きていることを示しており、エラーの番号によって生じている不具合の内容が異なります。
何らかの原因によりサーバーエラーが表示されているとき、サーバーがメンテナンスを行なっている場合であれば再起動により改善されることが多いです。
その他のエラーについては、サイトを運営する側が早急に原因を追究して対処することが求められます。
サイトに訪れたユーザーに対してストレスを与えないよう、できるだけ早く回復させることが重要となります。
500 ErrorによるSEOへの影響
500Errorによりサイト画面が表示されない事態が起きるとSEOに影響が及ぶ恐れがあります。
サイトが長時間ダウンしている状態は、Googleがサイトの問題として確認することがあるため、検索結果一覧にも関係してくるのです。
メンテナンスの際に一時的に表示されないことは許容されるものの、他の原因により修正がされないままだとSEOに影響が出ます。
Googleにサイトレベルの問題であると認識されてしまわないよう、500Errorが発生したときは速やかに対処することが大切なのです。
サーバーエラー500番台の原因と対処法
サーバーエラーは、番号によってエラー内容が異なります。
今回は500番台のエラー内容について、それぞれ原因と対処法について見ていきます。
500番台のサーバーエラーは、サーバー上の問題やサイトの技術的な問題によることが多いです。
サーバーエラー500という画面が表示されたら、サーバーの内部で何らかのトラブルが発生しており、HTTPの要求を完了できなかったことを示します。
サーバーやブラウザの種類によって表記が異なりますが、以下のような表示の場合は同じ状態を指しています。
- 500 Internal Server Error
- 500 Error
- HTTP Error 500
このような500番台のエラーが表示された場合、原因には以下の6つが考えられます。
- アクセスの集中
- PHPやCGIの記述ミス
- パーミッション設定の不備
- Googlebotのクローリング
- WordPressのプラグイン
- .htaccessの記述ミス
それぞれの原因に対してどのように対処していけば良いのか、確認していきます。
サーバーエラー500:アクセスの集中
サイトへ一時的にアクセスが集中した際、サーバーエラー500と表示されることがあります。
サーバーエラー503が表示されている場合はサイトへのアクセスが落ち着くとともにエラーは自動的に解消されますが、同じようなエラーが頻発しているときは、負荷がかかっている原因を突き止める必要があります。
対処法
サーバーエラー500と表示されることが多いときは、サーバーのプランの見直しをしましょう。
たとえば、法人サイトの場合はアクセスが集中しやすい傾向にあるので、サーバーに負担がかかりやすいです。
アクセスの増加にも耐えられるようサーバーを整えることを検討しましょう。
その他、スパムクローラーがアクセスの負荷の原因として考えられる場合もあるため、アクセスの制限や拒否の設定をしておくと安心です。
WordPressを用いているサイトは、高速化設定ができているかも確認しておくと良いでしょう。
サーバーエラー500:PHPやCGIの記述ミス
PHPやCGIの記述ミスによっても、サーバーエラー500が生じることがあります。
PHPはプログラミング言語を、CGIはサーバー上でプログラミングを操作する仕組みを指しています。
特に、サイト作成の際に利用されることの多いWordPressにおいてエラーが生じることが多いです。
記述ミスの他、PHPのバージョンが古くなっていることによりエラーが発生することもあります。
対処法
PHPやCGIの記述ミスによるサーバーエラーについては、サーバーログファイルを確認することで原因を突き止められる可能性が高いです。
また、PHPのバージョンが異なることでエラーが発生しているときは、推奨されているバージョンに変更することでエラーの解消ができるでしょう。
サーバーエラー500:パーミッション設定の不備
パーミッション設定の不備により、サーバーエラー500と表示されることもあります。
パーミッションとはファイルへのリクエストを実行するための権限設定のことであり、設定に誤りがあるとエラーの発生につながってしまうのです。
対処法
適切なパーミッションに修正することでサーバーエラー500を解消できます。
サーバーエラー500:Googleクロールbotの過剰アクセス
Googleは、クローラーと呼ばれるロボットがサイトを巡回して表示させる順番を決めています。
ロボットがサイトを巡回することをクローリングといい、頻繁にクローラーがサイトに訪れていることでサーバーエラー500が発生することがあります。
これはページ数が多いサイトに起こる現象です。
クローリングは、サイトに負担をかけない程度に行なわれているものなのでそれほど気にしなくても良いのですが、場合によってはクローラーが多くの回数サイトを巡回することでアクセスが集中してエラーが表示されてしまうことがあります。
対処法
Googleクロールbotのクローリングによってエラーが起きた場合、管理者側としてできることはなく、エラーが解消されるのを待つしかありません。
長い目で見るとSEOにも影響が出る恐れがあるため、Googleの最大クロール頻度を制限しておくと安心です。
サーバーエラー500:WordPressプラグインのアップデートによる影響
WordPressに搭載されているプラグインやテーマのバージョンがPHPのバージョンと異なる際、サーバーエラー500が生じることがあるので注意が必要です。
多くの人により検証作業が行なわれているWordPressですが、プラグインについては開発者に任せられているため完璧とは言い切れません。
そのため、プラグインのアップデートを行なった際に、ソースコードの書き間違えなどによるエラーが発生する可能性があるのです。
プラグインによるサーバーエラーは、新しいバージョンをインストールしたときなどに見られるトラブルです。
対処法
新しいバージョンをインストールしても問題が起きないか、事前に調べた上で適用することが大切となります。
プラグインによりエラーが起きたときは最新のバージョンに更新するか、利用を停止してみましょう。
サーバーエラー500:.htaccessの記述ミス
サーバーエラー500は、.htaccessに誤りがあることで生じるケースもあります。
.htaccessとは、WordPressがインストールされているディレクトリに一つはないといけない、サーバー側が実行設定を書き込むことができるファイルです。
WordPressにおいては、パーマリンクという呼び方でURLの生成やページが表示されるための設定を行なっています。
WordPressを使用していてサーバーエラー500と表示される場合は、WordPressが処理に入る前にすでにエラーが起きている可能性が高いです。
そのため、サーバーを読みこむための.htaccessファイルに異常がないか確認することになります。
対処法
エラーが確認された場合は、.htaccessの内容をチェックして記述ミスがどこで起きているか調べましょう。
どこを修正したら良いかわからないときは、バックアップをとった上で.htaccessの初期化を行なうと良いです。
.htaccessの記述ミスを防ぐため、以下の点にも注意しながら設定を行ないましょう。
- 最後の行の空白がきちんと設定できていない
- ファイルの中に全角スペースや全角文字が含まれている
サーバーエラー501:実装されていないエラー
サーバーエラー501という表示が出たら、Not Implemented(未実装)という状態を示しており、要求を満たすために必要な機能をサーバーがサポートしていないことが原因で生じています。
対処法
サーバーエラー501と表示が出た場合は、以下の方法にて対処してみてください。
確認事項 | 内容 |
---|---|
ページの再読み込み | 数分待ってからページの再読み込みをすることで、まもなくページが表示されることがあります。 |
ブラウザのキャッシュをクリアする | ブラウザのキャッシュクリアによっても、ページが表示されることがあります。ブラウザによってキャッシュをクリアする方法が異なるため、ブラウザごとの手順を確認して進めることがポイントです。 |
プロキシ設定の無効 | プロキシサービスを利用していることで、時折サーバーエラー501が発生することがあります。プロキシの無効にして、エラーが改善されるか確認してみましょう。 |
サーバーエラー502:Webサーバーの中継機器でエラーを起こしている
サーバーエラー502はBad Gateway(不正なゲートウェイ)により現れる表示で、サーバーが要求を実行しようとしたところ無効であると応答した状態になります。
ゲートウェイとはネットワーク同士を通信プロトコルの交換によりつなげている機器のことであり、スマートフォンからインターネットに繋がるのもゲートウェイを経由しているためです。
サーバー側の設定ミスやPHPのバージョン変更などが原因として挙げられますが、その詳細を突き止めることが難しいため対処しづらいエラーとされているのが特徴です。
対処法
サーバーエラー502という表示が出た場合は、以下の対処法を実践してページが表示されるか確認してみてください。
確認事項 | 内容 |
---|---|
サーバー接続の問題を調べる | メンテナンスなどによりサーバーが停止していることがあるので、そのようなときはサーバーの方の修正が完了するまで待つしかありません。 |
DNSの変更を確認 | ホストサーバーの変更などによりDNSサーバーも変更となるため、これによりページが表示されないという状態が起きることがあります。DNSの変更がきちんと完了するまで数時間かかることがあり、その間サイトは表示されません。 |
ログを調べる | サーバーログを調べると、サーバーが正常に機能しているかなどを確認することができます。ログを調べてトラブルが発生していないか調べることも対処法の一つです。 |
サーバーエラー503:アクセス集中や転送量の増加
サーバーエラー503はService Unavailable(サービス利用停止)を指しており、一時的に負荷がかかったかメンテナンスによってサーバーが応答できなくなっています。
ほとんどのレンタルサーバーにおいては、サーバーに負荷がかかるのを防ぐためデータの転送量と同時アクセス数に上限を設けています。
この上限を超えたときに表示されるのがサーバーエラー503です。
対処法
サイトの管理者側は、コストがかかってもスペックの良いサーバーを導入する、動画や画像を減らして表示速度を改善するなどの方法により、サーバーに負荷がかかるのを改善できます。
レンタルサーバーのなかには、一時的にサーバーに負荷がかかったときに最大アクセス数を多くしてエラーの発生を防ぐ機能を備えているプランもあるため確認しておくと安心です。
サーバーエラー504:リクエストのタイムアウト
サーバーエラー504はGateway Timeout(ゲートウェイタイムアウト)を指し、ゲートウェイやプロキシとして機能しているサーバーがアクセス先のサーバーから応答を得ることができなかったという状態を示しています。
対処法
サーバーエラー504の場合は、次の方法を実践してエラーが改善されるか試してみてください。
確認事項 | 内容 |
---|---|
ウェブページの再読み込み | 数分待ってから再度ウェブページを読み込むことで 表示されることがあります。 |
ネットワーク機器の再起動 | モデムやルーターなどのネットワーク機器の再起動を行なうことで問題が解決することがあります。 |
プロキシの設定を確認 | パソコンなどの本体とインターネットとの間に設置されているプロキシサーバーが正しく設定されているか確認します。誤ってプロキシサーバーが設定されているときは、プロキシサーバーを無効にして再度ページを読み込んでみましょう。 |
対処可能なエラーは迅速に対策してSEO効果を守ろう
自サイトにエラー表示が出てしまうと、できるだけ早く解消しないとユーザーにストレスを与えることになりますし、SEO効果にも影響が及ぶため、原因を追究して早急に対処したいです。
まずはどのようなエラーが表示されているのかを確認して、エラーの番号に応じて適した対処法を実践してみましょう。
サーバーエラーは、スピーディーに対応することでSEO効果をしっかり守ることができます。