MEOやアルゴリズム、ウェブ上でユーザーの目に留まるサイトを作成していくなかで目にすることのある言葉です。
しかし、様々な用語が登場し、それぞれの意味を理解しきれていないという場合もあるでしょう。
そこで今回は、MEO対策とアルゴリズムについて、またMEO対策を行ない上位表示を狙うための方法までをご紹介します。
Contents
MEO対策について
MEO対策とは「Map Engine Optimization」の頭文字を取った言葉で、Googleマップにおいて自身の店舗の情報を上位表示させるための対策になります。
エリアに関して行なわれる検索のことをローカル検索といい、MEO対策においてはこのローカル検索での上位表示を狙うことが目的となるのです。
Googleマップ上で自店舗の情報が上位に表示されると、それだけ多くのユーザーの目に留まることになります。
その結果、認知度のアップや集客を期待できるようになるのです。
自店舗・自社をより発展させたい、ウェブ上で自店舗・自社の情報を認知してもらいたいというときに行なうのがMEO対策です。
検索エンジンのアルゴリズムについて
MEO対策について理解したところで、次にアルゴリズムとは何なのかという点について考えてみましょう。
アルゴリズムとは、検索順位を決めるための仕組みやルールのことを指しており、検索エンジンによって様々なルールのもと表示順位が決定されています。
たとえば、Googleでみると、アルゴリズムにおいて200以上の項目のもと情報を精査し、検索結果に反映しています。
200以上ある項目のすべてを理解することは大変な作業ですが、その一部を見るとユーザーファーストか、モバイルファーストかなどといった項目が挙げられます。
アルゴリズムを正しく知ることで、MEO対策にて上位表示を狙うこともできるのです。
MEO対策とSEO対策の違いとは?
MEO対策とSEO対策は、ユーザーファーストのコンテンツであるかどうかが重要なポイントとなります。
ユーザーのことを第一に考え対策を行なっていくことが大切ですが、具体的な施策などがやや異なるのが特徴です。
MEO対策においては、自店舗・自社の最新で正確な情報を表示することが重要となり、口コミによって知名度を上げていく必要があります。
その施策のひとつとしてGoogleビジネス プロフィールを利用し、アルゴリズムに沿った対策を行なうことになります。
一方、SEO対策では、ユーザーに満足してもらえるような質の高いコンテンツを作成することが求められます。
アルゴリズムに沿った対策を、自サイトで行なう必要があります。
キーワードを選定しコンテンツを作成する、被リンクの数を増やすなど、SEO対策にて自サイトが行なうべき施策は数多くあり、どれもアルゴリズムを理解した上で実施することが重要です。
なぜMEO対策においてアルゴリズムが重要なのか
MEO対策においては、アルゴリズムを理解し、それをもとに施策を行なっていくことが大事です。
では、なぜそれほどアルゴリズムが重要とされているのでしょうか?
ローカル検索で上位表示を狙うMEO対策では、知名度や口コミが大きな役割を果たします。同時に、検索キーワードとの関連性も重要視されます。
知名度と関連性の両方を満たしている店舗であれば、多くのユーザーに注目されるようになるのです。
MEO対策におけるメリット・デメリット
MEO対策を正しく行なうことで、自店舗・自社をより多くのユーザーに認知してもらえるようになり、その結果自店舗・自社に訪れる人の数が増えるでしょう。
このMEO対策には自店舗にとってプラスになるメリットがあると同時に、いくつかのデメリットも挙げられます。
メリット・デメリットの両方を理解し、適切に対策を行なうようにしましょう。
MEO対策のメリット
まず、MEO対策のメリットから見ていきます。
メリットには、以下のような点が挙げられます。
- ユーザーの目に留まりやすくなる
- 地図も表示されるため、来店の確率が高まる
- 口コミにより店舗の評価を上げることができる
- 来店見込みのあるユーザーに情報を伝えることができる
- 競合が少ないので成果が出やすい
Googleビジネスプロフィールを活用して店舗の情報を整理していくことで、多くのユーザーに店舗を知ってもらうことができ、店舗に足を運ぶという行動も促すことが可能です。
MEO対策のデメリット
続いて、MEO対策のデメリットについて考えてみます。
メリットに加え少ないデメリットですが、事前に理解しておくことが大切です。
- ネガティブな口コミが投稿されることがある
- 店舗型ビジネスでないと効果が現れにくい
Googleビジネスプロフィールを利用し店舗を掲載するなか、口コミの数が多いと認知度も高まっていきます。
しかし、口コミのなかにはネガティブな内容が記載される場合もあります。
そのネガティブな口コミに対して、一つひとつ丁寧に対応することが求められます。
また、店舗型ビジネスではない場合、MEO対策を行なっても効果が現れにくいといえます。
Googleマップと連携して行なう対策になるため、実際に店舗がない場合は上位表示を狙うのが難しくなるのです。
MEO対策でのアルゴリズムの仕組みとは
アルゴリズムには数多くの項目があり、理解を深め対策を行なっていくことで自店舗の知名度を上げることが可能です。
ここでは、MEO対策でのアルゴリズムの仕組みに注目して、詳しく見てみましょう。
Googleビジネス プロフィールのヘルプ欄にも記載されていますが、ローカル検索における検索順位は次の3つが組み合わさったものが表示される仕組みになっています。
- 知名度
- 関連性
- 距離
さらに、上記3項目に加え、MEO対策ではユーザーの行動や情報の新しさも重要視されています。
知名度、関連性、距離、ユーザーの行動、情報の新しさという5つの点について、もう少し詳しく見てみましょう。
知名度
自店舗・自社の知名度は、MEO対策で上位表示を狙う際に欠かせない要素となります。
Googleビジネスプロフィールヘルプを見ても、口コミ数や店舗に関する記事、リンクなどの情報が上位表示に大きな役割を果たすと説明されています。
さらに、知名度を高めることでMEO対策だけでなくSEO対策にもつながるという点にも注目です。
知名度が上がることでウェブ検索される確率も高まり、検索結果の順位も変わってきます。ここから、MEO対策を理解し施策を行なうことはSEO対策にもつながるといえるのです。
関連性
ユーザーがどのような語句で検索をするか、その意図をくみ取り最適な情報を提示できるようアルゴリズムが働いています。
MEO対策という点でみると、ローカル検索の結果は関連性も重要な役割を持っているとされています。
検索された語句とローカルビジネスプロフィールとが合致する度合いを関連性としており、ビジネス情報を詳しく正確に記載しておくことで、この関連性を高めることができるとしています。
実際に、ユーザーが情報を求めているエリアと距離が離れている場合であっても、関連性があるという点から上位表示される可能性があるのです。
細かく丁寧に情報を記載すると、アルゴリズムが情報をチェックし検索結果に反映させるため、より多くのユーザーに自店舗を知ってもらうことができます。
距離
MEO対策においては、ユーザーのいる位置と自店舗の場所も重要なポイントとなります。
Googleアルゴリズムのなかのベニスアップデートに該当する内容であり、ユーザーが検索に使っているデバイスの位置情報がオンになっているとき、ユーザーの現在地と関連のある情報を表示するという仕組みになっています。
この仕組みにより、ユーザーはエリア名を入力する必要なく、「カフェ」や「美容室」といった語句だけで検索することができるようになります。
スピーディーにエリア情報がわかるため、ユーザーにとっての利便性にも優れているといえるでしょう。
ユーザーの行動
ユーザーの行動や反応も、MEO対策では確認しておきたい内容となります。
ユーザーの行動とは具体的に、マップを参考にしてアクションを起こした数を示し、店舗までの行き方を調べたり、店舗に問い合わせたりといった内容が含まれます。
このような行動に結びつくコンテンツは、Googleからもユーザビリティに優れていると判断され高く評価されます。
ここから、MEO対策での上位表示が可能となるのです。
ユーザーの行動や反応はGoogleビジネスプロフィールのなかの機能からチェックできるので、ぜひ確認してみてください。
情報の新しさ
店舗の情報が古いままの状態だと、ユーザーにとって有益な内容であるとは言えません。
反対に、こまめに情報を更新しているコンテンツに関しては、Googleからも信頼されるようになります。
最新の情報が検索結果に反映されるというアルゴリズムのもと、アップデートが行なわれた経緯もあります。
情報の新しさとは、店舗の営業時間や詳細の情報、口コミへの返信、写真の追加などが挙げられます。
定期的に内容を見直し、情報を新しくしていくことがユーザーにとって利便性の高いマップになるということです。
情報に信頼性があり、かつ新しい内容であることがMEO対策では重要なポイントとなるのです。
Googleのアルゴリズムは変動している
Googleのアルゴリズムは、今まで何年にもわたり様々なアップデートを行なってきました。
そのアップデートのなかでもMEO対策に大きく影響してくるのが、ベニスアップデートとランクブレインです。
ベニスアップデートでは、ユーザーの位置情報が検索結果に反映されるようになり、MEO対策を行なう上で外せないポイントとなりました。
また、ランクブレインは人工知能に基づいたアルゴリズムになり、ユーザーの行動を予測し検索結果を表示するというものです。
「近くのカフェ」などとあいまいな内容であっても、アルゴリズムによって検索結果を表示させることができるのです。
アルゴリズムを理解しMEO対策で上位表示させるための方法
アルゴリズムを理解することで、効率よくかつ正しくMEO対策を始めることができます。
では、MEO対策とは具体的にはどのようなことから取り掛かれば良いのでしょうか?
アルゴリズムを理解した上で実践したいMEO対策について、詳しく解説します。
まずは最新のアルゴリズムを理解すること
アルゴリズムは、定期的にアップデートが行なわれ内容が更新されています。
そのことから、MEO対策を始める際にはまず最新のアルゴリズムを理解することが重要です。
最新のアルゴリズムに基づいて対策を行なわない場合、表示順位を下げてしまう可能性もあるので注意しましょう。
Googleの公式サイトを確認し、最新情報を入手したうえでMEO対策について考えてみてください。
事前の下調べを行なったうえで実践していきたいMEO対策について、以下にて順に紹介していきます。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の情報を充実させる
最新のアルゴリズムを理解した次に実践したいのが、Googleビジネスプロフィールの情報を充実させることです。
新しい情報は信頼性があると判断されるため、こまめに更新を行ないましょう。
Googleビジネスプロフィールに基本情報を入力するだけではMEO対策にはならないため、以下の内容についても入力しておきたいです。
- 店舗の所在地(住所の間違いがないように、番地や建物名も細かく確認する)
- 営業時間
- 電話番号
- 店舗の定休日
- ビジネスのカテゴリ
上記については、確実に間違いのないように入力しておきます。
また、ビジネスのカテゴリでは、ユーザーに商品やサービスの特徴を理解してもらえるよう、正しく設定するようにしましょう。
正しく設定しておくと、検索エンジンにおいて適切に判断されやすくなります。
その上で、メニューやキャンペーン内容なども画像とテキストでユーザーに知らせることも可能です。
最新情報を発信しているとGoogleに認めてもらえるよう、週に2回以上の更新は心がけたいです。
その他、急な事態に備えて、臨時休業などの設定もしておくと安心でしょう。
情報の登録は検索キーワードを意識して行なう
MEO対策を効率よく行なうためには、情報を登録する際に検索キーワードを意識することも重要です。
「和食」だけでなく、「天ぷら」「お寿司」などメニューの詳細についても記載しておきます。
その結果、お寿司や天ぷらで検索したユーザーに自店舗の情報を伝えることができるのです。
自店舗に関連する様々なキーワードを用いることで、より確実にMEO対策を進めることができます。
口コミの数を増やしていく
様々な情報を追加しながら自店舗を掲載していくなかで、より上位に表示されるためには口コミの数も関係しています。
口コミの数が多いほど、Googleから高く評価される傾向にあるのです。
店舗に訪れた人に口コミをお願いできるよう、店内においてお知らせをしておくのも一つの方法です。
気が付いたユーザーが口コミを投稿してくれることで店舗の評判が広まり、MEO対策においてもプラスに働きかけることができます。
一方、ただ口コミの数を増やせば良いというわけでもありません。
「お店の雰囲気が良かった」「安くて美味しかった」などシンプルな内容になりがちな口コミを、詳しく書いてもらうことが大切です。
たとえば、以下のような点について詳しく口コミを書いてもらうと、Googleも評価しやすくなります。
- 検索キーワードに関連する内容
- 店内の雰囲気
- サービスや商品に関する感想
- メニューなどに関する内容
また、良い口コミを投稿してもらうために、口コミを書いてくれたユーザーに特典を提供するというのは違反になるため注意しましょう。
Googleのガイドラインに反する行為となるため、あらかじめGoogleビジネスプロフィールのヘルプにて確認しておくと安心です。
口コミへの返信、管理
口コミを多く書いてもらうことで自店舗の知名度を高めることができ、結果的にGoogleからも注目される店舗となります。
そのようななか、口コミをただ書いてもらうだけでなく、口コミへの返信や管理も怠らないようにしましょう。
すべての口コミに返信する必要はなく、質問やネガティブな内容が書かれているものに対して返信するのがポイントです。
誠意をもって対応することが大事であり、口コミの内容を踏まえて店舗を改善していく必要もあります。
内容を真摯に受け止め、適切に対応することが大切です。
その他、口コミのなかには店舗のことを悪く言った内容も見かける場合があります。
そのような内容の口コミに関しては、Googleに依頼して口コミを削除してもらいましょう。
NAP情報の統一
MEO対策では、NAP情報の統一も重要となります。
NAP情報とは、Name(店舗名)、Address(住所)、Phone(電話番号)の3つを指し、これらの情報を統一しておくことでクローラーがより早くページを理解できるようになります。
その結果、MEO対策の順位にも影響してくると考えられるのです。
住所に関しては、他に登録している情報と違いのないよう正しく入力しましょう。
数字の全角や半角を整える、建物の名称を正しく記載するなど、細かい点に注意しながら情報を入力することが求められます。
Googleマップと自店舗との連携
続いて、Googleマップと自店舗の連携も行なっていきましょう。
MEO対策においては、重要な作業といえます。
自店舗のサイトにあるアクセスなどの箇所に、Googleマップのコードを埋め込んでいきます。
この作業を行なうことで、サイトに訪れたユーザーが確認しやすくなり、マップへのアクセス数が期待できるようになります。
Googleマップへのアクセスが増えるとGoogleからの評価も上がっていくため、サイトをすでに開設している場合は対策を行なっておきましょう。
魅力的な写真を追加する
一度も自店舗を利用したことのないユーザーにとっては、写真も重要な役割を果たします。
写真から、店舗の雰囲気や実際のメニューなどを確認することができるからです。
Googleビジネスプロフィールでは、ユーザーの心を惹きつけるような魅力的な写真の撮り方についてガイドラインにて記載しています。
以下のポイントを抑えながら、店舗の魅力を伝えられるような写真を撮ってみましょう。
- 店舗の外観はすべての角度から撮影する
- 時間帯ごとに店舗の様子がわかる写真を掲載する
- 雰囲気がわかるよう、店内の写真も撮影する
- 自店舗で人気のメニューやサービスの写真を撮り掲載する
- 照明が均等に当たるようにし、商品やサービスの特徴がわかるようにする
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SNSなどからのサイテーションを獲得する
SNSなどのメディアからサイテーションを獲得することも、MEO対策では重要となります。
SNSなどにおいて店舗の情報を掲載してもらうため、定期的に利用しながら店舗の知名度を高めていきましょう。
その際、ビジネス名、住所、電話番号の3つにおいて、誤りのないよう正しく記載することが大切です。
正しく入力し情報を統一しておくことで、MEO対策の効果も期待できます。
多言語に対応する
店舗が気になっている人のなかには、海外の人もいる可能性があります。
そのため、Googleマップなどの情報についても多言語に対応できるようにしておくことが重要です。
現在、Googleビジネスプロフィールでは多言語で情報を管理することができないため、検索エンジンの言語モードを英語に変更し、Googleにログイン後「情報の修正を提案」という箇所で英語の店名を入力します。
審査に通過すると反映されるため、海外の人にも訪れてもらえるよう多言語への対応も検討してみましょう。
MEOツールの活用
Googleビジネス プロフィールを整えると同時にその他細かい部分にも注目しながら、MEO対策を行なうことで自店舗の知名度を上げていくことができます。
このような対策に加えて、MEOツールを活用することもおすすめです。
MEOツールではGoogleビジネスプロフィールに集まったデータの分析などができ、自店舗がどれくらいの順位に立っているのか、どのようなキーワードで検索されているのかなどを知ることができます。
本格的にMEO対策に力を入れていきたいと考えるときに、有効な方法です。
MEO対策を正しく理解・実践し、自店舗の発展を目指そう
Googleのアルゴリズムを理解した上で正しくMEO対策を行なうと、自店舗の商品やサービスをより多くのユーザーに認知してもらうことができます。
Googleビジネスプロフィールを活用し、情報を正しく入力しながら、MEO対策を始めてみましょう。