SEO対策と並んで注目されることの多いMEO対策、ウェブ上で集客を狙う際には有効な方法とされています。
その一方で、MEO対策すべき業種と、向いていない業種があるのも事実です。
ここでは、MEO対策すべき業種について詳しく解説し、MEO対策に向いていない業種や効果を出すために実践したい方法などについてご紹介します。
Contents
どの業種や業界にもMEO対策はおすすめなのか?
ウェブ上で自社・自店舗サイトを多くの人に見てもらうためには、SEO対策を行なう必要があります。
このSEO対策を行なう際に、同時に注目したいのがMEO対策です。
MEO対策では、自店舗の情報をGoogleマップ上に掲載することができ、効率よく集客することができます。
SEO対策されたページの情報よりも上に表示されるのがGoogleマップであることから、MEO対策に向いている業種はぜひ施策をしておきたいものです。
しかし、このMEO対策については、すべての業種や業界において有効かつ効果的とは言い切れません。
MEO対策によって集客がアップする業種もあれば、あまり効果が表れない業種もあります。
まずは、自社の店舗がMEO対策に適した業種であるかを確認することから始めましょう。
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特定の業種においてMEO効果が得られる理由
MEO対策を行なう上では、向いている業種と向いていない業種があります。
では、向いている業種においては、なぜMEO対策で効果が期待できるのでしょうか?
その理由は、主に以下の点が挙げられます。
特別なスキルなどがなくても効果が期待できる
MEO対策は、特別なスキルがなくても始められるものです。
SEO対策では、その仕組みを理解し、長期的に対策を行なっていく必要がありますが、MEO対策においては継続して対策を行なうと効果が出やすいです。
継続して対策を行なうといっても、店舗の基本情報を入力したり口コミに返信するなど、簡単にできる作業が多くなっています。
手間をかけず、スキルも必要とすることなく実践でき、効果が表れやすいのがMEO対策です。
費用をかけずにオーナー自身が取り組める
MEO対策は、Googleビジネスプロフィールに必要な情報を入力していくというシンプルな方法で始めることができます。
情報を登録していく際に費用はかからず、思い立ったときに始められるのが特徴です。
さらに、店舗を経営しつつ、スマホやパソコンから簡単に更新できるため、空き時間を活用してオーナー自らが取り組むことが可能です。
個人で経営している小さなお店であっても継続できるという点から、MEO対策は効果を出しやすいといえます。
MEO対策に向いている業種の特徴とは
MEO対策に向いている業種とそうでない業種があると述べましたが、向いている業種にはどのようなものがあるのでしょうか?
以下のような業種が、MEO対策に向いていると考えられます。
実店舗がある
実店舗を持っている状態であるということが、MEO対策の前提となります。
これは、MEO対策を始めるにあたってGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に店舗の情報を登録する必要があること、また地域+業種という形で検索結果に反映されることが関係しています。
実店舗を構えているからこそ埋められる情報となり、ユーザーに店舗について知ってもらうことができるのです。
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に登録するためには、店舗の住所を入力する必要があります。
また、ユーザーは特定のエリアにある店舗の情報を調べているという点から、実店舗がないと対策をしても対象から外れてしまうのです。
エリアと業種をセットで検索される状態
ユーザーがお店の情報を調べようとするとき、エリア+業種、エリア+食べ物の種類などの組み合わせで検索することが多いです。
このような検索方法をローカル検索といい、ローカル検索にて上位に自店舗を表示させるというのがMEO対策になります。
ここから、エリアと業種をセットで検索されるような店舗がMEO対策に向いているといえるのです。
具体例を挙げると、「新宿 ラーメン」や「渋谷 美容院」などのキーワードがあります。
このようなキーワードで検索される可能性のある店舗については、MEO対策を行なうことでユーザーの目に留まるようになるのです。
スマホを使って店舗情報を調べている人が多い
今ではスマホを使っている人が増え、10代の若者においても高い確率で自身のスマホを持っています。
若い人ほど高確率でスマホを使っており、店舗を検索するときにインターネットで調べることも多いです。
飲食店を検索できるアプリもありますが、多くの人はGoogleなどの検索エンジンにて特定のエリアにある店舗を検索しています。
このような点から、比較的若い世代に需要のある店舗の場合は、MEO対策を行なうことで集客が可能になるのです。
ポータルサイトに掲載料を支払っている店舗
店舗のなかには、集客を狙いポータルサイトに情報を登録しているところも多いでしょう。
しかし、登録して掲載されるためには高い掲載料を支払わなければいけません。
また、掲載料を支払っているものの、思うように客足が伸びていないと感じている店舗もあるでしょう。
上記でスマホを使ってウェブ検索している人が多いと述べましたが、この影響によりポータルサイトの利用者が減っていることが考えられます。
目的のエリアにある店舗を探したいというとき、ユーザーはウェブ検索で手軽に情報を入手し、行動しているのです。
MEO対策にて集客アップしやすい業種11選
MEO対策にて効果が期待できる業種の特徴を踏まえ、ここでは集客アップを狙える業種について具体的に紹介していきます。
飲食店
MEO対策に向いている業種の一つ目として紹介するのが、飲食店です。
飲食店のなかでも、カフェや居酒屋、ラーメン店、レストラン、イタリアン、寿司、そば・うどん店などの店舗を構えている場合、MEO対策を始めておきたいです。
ポータルサイトを利用するよりもリーズナブルに対策ができ、対策キーワードの種類が豊富である点から店舗の特徴をアピールしやすいという点がメリットとして挙げられます。
食事やお茶をしようという流れになったとき、ウェブで今いるエリアにあるお店を検索する人が多いでしょう。
地図と合わせて店舗の情報が表示されることで、ユーザーはどの店舗に行こうかと調べやすくなります。
美容関係の店舗
飲食店に次いでMEO対策に向いているのが、美容関係の店舗です。
美容院やネイルサロン、エステサロン、脱毛サロン、リラクゼーションサロン・・・など様々な種類がありますが、MEO対策を行なうとポータルサイトよりも上に表示することができ、店舗の場所や雰囲気をユーザーに届けることができます。
さらに、Googleビジネスプロフィールの投稿機能を活用すると、店舗で実施するキャンペーンやクーポンなどの発行も可能です。
上手に利用することで、自店舗の存在をしっかりとユーザーに伝えることができます。
病院やクリニック
病院全般、レディースクリニックなども、MEO対策に向いている業種といえます。
エリア名と診療科目で検索されることが多く、自宅や職場近くで行きやすい病院を調べている人が多いという点から、MEO対策におすすめの業種となっているのです。
病院やクリニックの雰囲気、行きやすさなどもGoogleマップ上で確認できるため、急ぎのときにも利用しやすいです。
整体やマッサージなどの施術店
整体や整骨院、マッサージなどは、MEO対策を行なっている店舗が少なく、その分自店舗を上位に表示させることが可能です。
また、美容関係の店舗などと同じく、投稿機能を活用することで店内や施術の様子などを載せることができます。
ユーザーにとってどのような施術店なのか想像しやすくなり、初めて訪れる人も安心できるでしょう。
教育関連
教育関連も、MEO対策に向いている業種です。
塾や予備校、大学、専門学校、保育園・・・などと多くの種類があるなか、実際にMEO対策を行なっているところはまだまだ少ないのが現状です。
そこで先手を打って対策を行なうことで、自店舗が上位に表示されやすくなります。
メインターゲットを決めやすいという点から、キーワードの選定もスムーズにでき、効率よくMEO対策を進めていくことができるのです。
不動産
不動産会社や建設会社といった不動産に関連する業種も、MEO対策が向いています。
不動産業界ではMEO対策を行なっているところがまだ少なく、地域密着型の会社が多いことからGoogleビジネスプロフィールと合っているといえます。
さらに、施工例を画像で掲載できることから、ユーザーが想像しやすくなるのも特徴です。
旅館やホテルなどの宿泊施設
旅館、ホテル、民宿・・・などの宿泊施設もMEO対策が向いている業種といえます。
写真を掲載することで外観や内装を事前に見てもらうことができ、実際に利用した人の口コミが集まりやすいです。
利用者の口コミを参考に宿泊施設を決定する人もいるため、MEO対策を行なうことで集客が期待できます。
弁護士事務所や行政書士事務所などの仕業
弁護士事務所をはじめ行政書士事務所や会計事務所、税理士事務所などの仕業も、MEO対策で効果が期待できる業種です。
地域名で検索するユーザーが多く、費用対効果が高いという点も大きなメリットです。
仕業では一つの案件で、数万円、数十万円といった利益が見込めるため、MEO対策を行なうことで得られる費用対効果はとても大きなものとなります。
ジムやフィットネスなどのトレーニング施設
ジムやフィットネス、ヨガスタジオなどのトレーニング施設も、エリアと業種で検索するユーザーが多いです。
継続して通うことが多いという点から、家や職場などからアクセスしやすい場所にある施設を探している可能性が高いです。
ここから、MEO対策におすすめの業種といえます。
MEO対策で上位に表示されるよう、トレーナーの紹介や口コミ掲載、施設の写真なども充実させておくと良いでしょう。
ウェディング関係
結婚式に関する情報も特定のエリアにて検索されることが多い点から、MEO対策に向いていると言えます。
不動産関係と同じく費用対効果がとても大きいため、式場の外観や内装、口コミなどを掲載し、ユーザーに認知してもらえることでMEO効果が期待できるでしょう。
スマホの修理や物品の買取
スマホが普及した関係により、スマホの修理ができる店舗の需要が高まっています。
また、不要となったものを買い取ってもらえる買取店についてもMEO対策にて効果が期待できる業種です。
ユーザーが急いでいる場合が多く、自身がいる場所から近いところでサービスを受けられるところがないかウェブ検索をするケースが一般的です。
Googleマップ上に店舗の情報が掲載されると、それを参考にすぐ対応してもらえる店舗を探すことでしょう。
スマホユーザーが多いこと、緊急性があるという点から、MEO対策の効果が現れやすくなっています。
MEO対策で効果が現れにくい業種一覧
MEO対策で集客を狙える業種がたくさんあるなか、効果が表れにくい業種も存在します。
実店舗がないサービス
Googleビジネスプロフィールでは、店舗の住所を登録することでGoogleマップ上に店舗の位置が表示される仕組みになっています。
そのため、実店舗を持たないサービスの場合は、地図に位置を示すことができない点からMEO対策にて集客を狙うのが難しいです。
実店舗がなくても、Googleビジネスプロフィール自体に情報を登録することはできます。
しかし、集客を狙いMEO対策を行なうという点では、あまり効果が期待できません。
企業をメインターゲットとしているサービス
MEO対策にて効果が期待できるのは、地域密着型のサービスとなっています。
ここから、企業をメインターゲットとしたサービスを展開している会社に関してはMEO対策を行なっても効果は期待できません。
Googleマップ上に表示されないサービス
自店舗がGoogleマップ上に表示されないサービスについても、MEO対策を行なったところで効果は期待できません。
Googleマップ上に表示され、なおかつ上位にランクインすることが目的であるMEO対策、表示されていない状態だと意味がなくなってしまいます。
表示されない状態であれば、今のところMEO対策は必要ないといえるでしょう。
評価が低いサービス
Googleビジネスプロフィールに自店舗の情報を登録すると、検索結果画面には口コミや評価も掲載される仕組みになっています。
この口コミや評価の内容が低い場合、店舗のイメージが悪くなってしまい、ユーザーに選んでもらうことができません。
MEO対策を始めると口コミも掲載されることを念頭に、サービスの見直しや口コミに丁寧に返信するなどの対策を取ってみましょう。
口コミや評価が改善されてからMEO対策を始めても、決して遅くはありません。
MEO対策の効果を出すために実践したい方法
MEO対策に向いている業種と向いていない業種について見てきましたが、続いてMEO対策で効果を出すための方法についてまとめていきます。
効率よくMEO対策を行ない、自店舗を上位に表示させていきましょう。
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Googleビジネスプロフィールの機能をフル活用する
MEO対策は、Googleビジネスプロフィールに自店舗の情報を登録することから始めます。
Googleビジネスプロフィールには、主に以下のような機能が備わっています。
- 住所や電話番号などの基本情報
- 写真つきの最新情報
- 自店舗のメニューやサービス
- 予約やテイクアウトの際のリンク設置
- 簡単なアクセス解析
- ユーザーの口コミへの返信
これらの機能をフル活用し、自店舗の情報をできるだけ細かく入力していきましょう。
ユーザーにとって利用しやすいかどうかにも注目し、情報を登録していくのがポイントです。
検索されそうなキーワードを情報の中に盛り込むことで、よりMEO対策にて上位を狙えるでしょう。
対策キーワードの設定
MEO対策では、ローカル検索にて自店舗が上位に表示されるのが狙いです。
上位に表示されるためには、検索キーワードとの関連性の高さが重要となります。
エリアと業種で検索されたとき、地域によっては数多くの店舗が一覧となって紹介されるでしょう。
そのような場合には、関連性の高いキーワードを追加し、自店舗が上位に表示されるよう工夫することが大切です。
自店舗の強みや特徴を踏まえてキーワードを選ぶと、ユーザーにも認知してもらえるようになります。
情報は定期的に更新する
MEO対策で上位を狙うためには、定期的な更新も大切です。
最新の情報を求めて検索するユーザーが多いため、自店舗のサービスやメニューが変更になった場合には更新し、写真を定期的に投稿したり、投稿機能を使ってお店からのお知らせも発信していくと良いでしょう。
最新の情報が掲載されているとわかると、ユーザーも安心して店舗に足を運ぶことができます。
写真をバランスよく掲載する
MEO対策で効果を出すためには、店舗の写真も重要な役割を持っています。
店舗の魅力が伝わるような写真を掲載することが大切です。
Googleビジネスプロフィールに写真を登録することができるため、情報量に偏りが出ないようバランスよく掲載することを意識してみましょう。
商品の写真ばかりではなくお店の雰囲気がわかる写真を載せる、外観だけでなく内装もバランスよく載せるなどに注意することで、ユーザーが安心して店舗の情報をチェックできます。
Googleでは、写真の種類や枚数について推奨としている目安があるため、以下を参考に写真の掲載を行なってみてください。
- 外観・・・3枚
- 店内・・・3枚
- 商品・・・3枚
- サービス・・・3枚
- 客室・・・3枚
- 食べ物や飲み物・・・3枚
- 共有エリア・・・1枚
写真の種類や枚数を意識すると同時に、動画も用意することでよりMEO効果が高まります。
お店の雰囲気をより伝えることができるのが動画であり、ユーザーが想像しやすくなるという点から来店も期待できるようになります。
写真や動画は、画質や撮り方などに注意して、自店舗の魅力が伝わるように仕上げてみましょう。
口コミを増やす、丁寧に返信する
口コミが多く評価の高いお店は、上位に表示される可能性が高いです。
これは、Googleがユーザーに価値ある情報を提供しようとしていることと関係しています。
そこで、店舗に訪れた人に口コミを投稿してもらい、その口コミに関して丁寧に返信もしてみましょう。
口コミのなかには、良いものもあれば悪いものもあります。
悪い口コミについては丁寧に返信をし、サービスの改善を図ることが大事です。
こまめに口コミをチェックし、真摯に対応していくことでMEO対策の効果が期待できます。
ユーザーの動きを分析する
MEO対策は、Googleビジネスプロフィールに情報を登録して終わりではありません。
そのまま放置するのではなく、ユーザーの動きを分析し、MEO効果が現れているかを確認することが大切です。
そこで、インサイト機能を活用し、自店舗へのアクセス数や検索の際のキーワードなどについて調べてみましょう。
自店舗がどのように検索されているかを知ることができ、MEO対策でより上位を目指すための改善点が見えてきます。
情報を登録したあと放置するのではなく、定期的ユーザーの動きをチェックし、MEO効果が現れるよう対策を取りましょう。
MEO対策すべき業種を知り、自店舗の集客に役立ててみよう!
自店舗を持ち、エリアと業種で検索される可能性が高い場合は、MEO対策を始めることでユーザーの目に留まるようになります。
自店舗がMEO対策に向いている業種であるかを確認し、特定のエリアにて上位に表示されるよう対策を行なってみましょう。
簡単な作業で始めることができ、効率よく集客を狙うことも可能です。
Googleビジネスプロフィールを活用し、自店舗を多くのユーザーに知ってもらえるよう対策を始めてみてください。