「SEOってオワコン?なぜそう言われるの?」
「SEOをオワコンにしないためにどのような施策を実施すれば良い?」
「意味がないSEO対策についても押さえておきたい」
ここでは、上記のような疑問を抱えている人に、SEOがオワコンと言われる原因や今後のSEO対策との向き合い方などのついて詳しく解説します。
生成AIの台頭により、SEO対策はこれからどうなっていくのだろうと感じている方には特に注目の内容になっているので、ぜひ参考してみてください。
あなたのSEO対策が本当に”オワコン”とならないよう、どのような施策を行っていけば良いのかも押さえておきましょう。
Contents
SEOってオワコン?意味がないと言われる原因について
インターネットで何かを調べるという動作は今ではごく普通のことであり、それに伴ってSEO対策に力を入れてきた企業も多いです。
しかし最近では、「SEOはオワコン」と言われるようになってきました。
SEO対策にどう向き合っていけば良いのか、今後のSEOはどうなっていくのか不安に感じている人も少なくないでしょう。
ここではSEOがオワコンと言われる原因をいくつか挙げていきます。
GoogleのアップデートによりSEOの難易度が上がっているから
検索エンジンの一つであるGoogleでは、アルゴリズムのアップデートを定期的に行っています。
アップデートを行うことで、コンテンツの検索結果が上がり下がりすることも起こり得ます。
これでは、せっかく苦労してコンテンツを作成してもアップデートで順位が落ちてしまっては意味がないという声も耳にします。
そういった方々が、結果的に「SEOはオワコン」と言うようになってしまったのです。
しかし、Googleのアップデートによる影響はそれほど難しく考える必要はありません。
ユーザーにとって有益となるコンテンツは、きちんと評価され続けるからです。
ユーザーファーストで質の高い記事を作成している限り、アップデートで多少変動は起こったとしても、正しい対策を行っていれば、それほど悪影響が出ることはないのです。
つまり、Googleアップデートで順位変動に一喜一憂し、そこに対しての対策を怠った方々の怠慢によるものなのです。
調べ方が検索エンジンからAIに置き換わる可能性が出てきた
Googleなどの検索エンジンから調べものをすることが多い中、最近はその検索方法にAIが利用されるようになってきました。
有名なAIサービスにChatGPTが挙げられますが、検索エンジンではなくAIを使って調べるというユーザーがいるのも事実です。
そして、今後ますますAIが進化して品質が向上していくと、スマートフォンなどから簡単に調べものができるようになるため、検索エンジンで調べるということが少なくなる可能性があるのです。
つまり、より手軽に調べられるAIを使い始めるユーザーが増えることが考えられます。
ここから、SEOがオワコンと言われるようになってきたのです。
SNSで情報を集める人が増えている
近年SNSの勢いが止まらず、SNSの中で様々な情報を得ている人が増えています。
仕事や調べものの際に利用するメディアはまだまだインターネットが多いですが、SNSで情報を収集している人も増えてきているのが現状です。
しかし、SNSに掲載されている情報は信頼性に問題がある場合があるので、どの情報を信じるかが難しくなっています。
SNSの信頼性という点から、検索エンジンを使って情報を入手しようという人も一定数存在します。
まだまだ検索エンジンで調べものをする人が多い現在ですが、SNSの勢いも強まってきているといえるのです。
このような背景から、SEOがオワコンと言われることがあります。
成果を出せないSEO対策業者が増えているから
SEO対策においては専門業者も数多くおり、企業のSEO対策を引き受けているところが増えてきました。
その一方で、成果を出せないSEO対策業者が増えていることからSEOはオワコンと言われるようにもなっています。
例えば、以下に挙げるような対策を行っても成果はなかなか出ないでしょう。
- Googleの考え方に沿っていない
- 検索ボリュームが0のキーワードで記事を作成する
- 記事の品質が低い
- キーワードの選定が正しくできていない
- 内部リンクが設置されていない
- 記事に権威性がない
- 基盤であるホームページが良くない状況で対策している
検索してもプロモーションばかりというイメージが出てきているから
SEO対策は、自社の認知度を高めたり商品・サービスの売り上げアップを期待して行うものです。
商品を紹介してアフィリエイト報酬を得たいという場合もあるでしょう。
このような仕組みに気づくユーザーが増えてきているため、SEOはオワコンと言われるようになっているのです。
セールスばかりの内容では、ユーザーはサイトから離れようとします。
しかしここでも、ユーザーファーストの意識をもって記事を書いていくことが重要です。
自社の商品などを購入してもらいたいという思いからSEO対策に取り組むのは事実ですが、ユーザーに嫌われないようコンテンツの質を高めていく必要があります。
ゼロクリックサーチが増えているから
ゼロクリックリサーチとは、ユーザーがキーワードを入れて検索したとき検索結果の上部に必要な情報が載っているため、サイトをクリックせずに検索を終えるという状態です。
Googleでは、検索結果の上部に医療に関する情報のスニペットなどを表示するようになり、ユーザーはサイトをクリックしなくても簡単に情報を得られるようになりました。
このゼロクリックリサーチが増えていることから、サイトを訪問する必要性が低下してきています。
SEO対策に力を入れて上位に表示されても、ユーザーにクリックしてもらえないケースが出てきているのです。
SEOがオワコンと言われている原因には、ゼロクリックリサーチが増えていることも関係しています。
新たな検索機能である「AI Overview(SGE)」実装の影響
SGEとは「Search Generative Experience」の頭文字をとった略称で、Googleが提供するAIを活用した検索機能のことです。
日本では2023年8月から試験的に導入されているSGEですが、将来本格的に稼働する可能性があることから動きが注目されています。
SGEが導入されると、ユーザーが検索したキーワードに対して検索結果の上部に生成AIが回答を表示するようになるのです。
ここから、対策キーワードで上位表示を狙うSEO対策はオワコンという認識が広がったと感がられます。
SEO対策により得られる効果
SEOはオワコンと言われることもある中、SEO対策を行うことで得られる効果には大きなものがあります。
どのような効果が得られるのかを押さえ、今後のSEOとの向き合い方について考えてみましょう。
潜在顧客へのアプローチもできる
SEO対策により得られる大きな効果として、検索エンジンを通して潜在顧客にもしっかりアプローチできる点が挙げられます。
適切なキーワードを選定して高品質なコンテンツを提供し続けるなかで、サイトは検索結果の上位に表示されるようになるでしょう。
その結果、多くの人の目に留まり、クリックされる確率が高まります。
例えばSEO対策を行っているクリニックの場合、腰の痛みで悩んでいる人だけでなく、今後腰痛に悩まされるかもしれない人にもアプローチしていくことができます。
サイトに訪問してもらうことで、潜在顧客へもクリニックの存在をアピールしていくことができるでしょう。
SEO対策では、このように潜在顧客へのアプローチも行うことができるのです。
サイトが資産となり半永久的に集客が可能になる
SEO対策による効果は、長期的に持続するのが特徴です。
一度検索結果の上位に表示されたサイトは、長きに渡って訪問者を獲得することができます。
SEO対策を行うことでサイトが資産化され、半永久的に集客が可能になるのです。
特定のキーワードで検索された際に上位に表示され続ければ、そのキーワードで調べたユーザーの多くがクリックしてサイトを閲覧するでしょう。
広告費を投入しなくても、自然検索から集客することができるようになるのです。
SEOは、正しい方法で取り組むことでサイトを資産にでき、そこに訪れるユーザーを獲得し続けることができます。
SEOをオワコンにしないために有効なマーケティング施策
SEOはオワコンと言われることもある昨今ですが、実際にあなたが行う対策をオワコンにしないために有効な施策を行っていくときとも言えます。
ウェブ集客を考えるとき、以下に挙げるような点に取り組み、SEOがオワコンにならないようにしていきましょう。
AIでは満たせないニーズを補っていく
体験談を見たい、健康に関する情報を調べたいといったとき、生成AIによる回答では満足できない場合が多分にあります。
生成AIはときには間違った情報を伝えることもあり、健康などに関する分野では問題視されています。
偏った回答をするケースもあるため、生成AIによる回答を丸々信じるのにはまだまだ時間がかかるでしょう。
このように生成AIだけではリスクがあるので、検索エンジンを活用して情報を集めるユーザーもまだまだ減ることはないでしょう。
AIでは満たせないニーズをしっかり補っているコンテンツであれば多くのユーザーに閲覧してもらえる可能性が高まるので、本当の意味でSEOはオワコンだとは言えません。
Cookieの規制による脱広告
近年、Cookie(サイトに訪れたときに保存されるIDや購入履歴などのデータ)の規制が厳しくなり、ウェブ広告から顧客を獲得するのが難しくなってきていると考えられています。
広告費の高騰も重なり、最低限のコストで実践できるSEO対策は今後も取り組む企業が増えていくでしょう。
ウェブ広告を利用しない自然検索からの流入で、企業の認知度や売り上げアップの実現を図っていくことができるのです。
良質なコンテンツを提供し続ける
SEOをオワコンにすることなく成果を出していくためには、良質なコンテンツの提供を続けていくことが大事です。
キーワード選定やコンテンツの質に力を入れ良質な記事を発信していくことができれば、検索結果で上位に表示されユーザーにクリックされやすくなります。
良質なコンテンツを作成する上では、E-E-A-TというGoogleの評価基準を意識していくことが重要です。
ユーザーにとって有益なコンテンツを上位に表示しているGoogleでは、このE-E-A-Tを満たしているものが良質なコンテンツといえます。
E-E-A-Tに注目し、競合他社にはないオリジナルなコンテンツを作成していきましょう。
SEOと合わせてSNSやMEOなども活用していく
SGEなどの影響により、検索からの流入減少は予想されます。
そこで、SEO対策だけでなく他の対策も同時に実施し、自社の存在をアピールしていきましょう。
SEOと合わせて行いたい施策には、以下のようなものがあります。
SNS | ・X、YouTube、Instagramなどを活用 ・情報が拡散されやすい ・企業イメージのブランディングがしやすい |
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MEO(マップエンジン最適化) | ・Googleマップで飲食店の検索順位を上げる施策 ・美容院やクリニック、飲食店など実店舗をもつときに効果が期待できる |
メールマーケティング | ・メールを使って見込み顧客にアプローチする ・低いコストで効果検証しやすいのが利点 |
意味がないSEO対策には要注意
SEOはオワコンと耳にするようになりましたが、生成AIとは異なりより正確な情報をユーザーに届けられるというのは大きな特徴です。
正しく施策を行うことで集客も可能になり、サイトが資産となって在り続けることもできます。
一方、やり方を間違えるとSEO対策による効果は期待できないので、以下に挙げるようなことは避けましょう。
意味がないSEO対策となってしまいます。
キーワードを過度に詰め込んでいる
SEO対策では、選定したキーワードをコンテンツの中に含めていく必要があります。
特定のキーワードに関して記事を書こうとすると、自然と記事の中にキーワードが何回も登場することになるでしょう。
しかし、記事内におけるキーワードの比率をツールで計測し、不足分を無理やり詰め込もうとするやり方はおすすめできません。
キーワードを不自然なほど多く詰め込んでいる記事は読みづらくなり、ユーザーが離脱してしまう恐れがあります。
これでは集客どころではなくなるので、SEO対策に力を入れようとするあまり過度にキーワードを詰め込むのはやめましょう。
低品質な記事を量産する
検索エンジンから評価を受けるためには、サイト内に投稿されている記事の本数が多い方が良いとされています。
高品質な記事であっても、サイトにわずか数本しか投稿されていない状態では検索結果での上位表示が難しいです。
そのため、SEO対策に取り掛かった際は、まず記事の大量生産を行おうと考えることが多いです。
しかし、ただ記事を量産しているだけではSEO対策はうまくいきません。
むしろ、検索エンジンに低品質な記事ばかり投稿されているサイトと判断されてしまう可能性があります。
検索結果に表示すらされなくなる場合があるので、低品質な記事の量産は避けるべきです。
質の高い記事を量産することを意識し、記事一つひとつを丁寧に仕上げることが求められます。
自演リンクを貼り付ける
サイト内のコンテンツには、自然な形でリンクがあるのがSEOにおいては有効とされています。
例えば他サイトから自サイトに対して貼られたリンクのことを被リンクといいますが、この被リンクがあると自サイトが参考になるという証でもあるためSEOでは重要なポイントとなります。
被リンクをもらうために様々な方法を用いる場合がありますが、そう簡単にもらえるものではありません。
ここから、自作自演で被リンクを作ってしまうケースがあるのも事実です。
この自演リンクはGoogle側もすでに把握しているので、SEOには悪影響となってしまいます。
内部リンクを適宜設置する、被リンクを獲得できるよう記事の質にこだわるといった地道な作業が大切なのです。
【合わせて読みたい記事】
一度公開した記事を放置している
SEO対策では良質な記事を量産していくことが重要ですが、一度公開した記事をそのまま放置するのは良くありません。
もちろん全てではないですが、基本的に放置していると、少しずつ検索順位が下がっていく場合が多いです。
理由として、競合他社が記事を作成したり、情報が古くなっているなどにより、順位が下がることがあるのです。
そのため、一度公開した記事は定期的にリライトを行いましょう。
古い情報を新しいものに修正する、内部リンクを増やす、見出しを少し変更するなどして、定期的にリライトをしていくのがポイントです。
より良い記事にするためにできることは何かを考え、こまめに記事のリライトを実施していきましょう。
1記事の文字数が多すぎる(余分な情報がある)
1記事あたりの文字数が多すぎるのも、SEOの意味がなくなるので気を付けましょう。
記事の文字数を増やすことで検索エンジンからの評価を得ようとすることを長文SEOといいますが、今では長文の記事=質の良い記事ということにはなりません。
長文にこだわることで、必要のない内容に触れてしまったり、1記事に大きな労力をかけることになってしまいます。
数百文字程度の記事はさすがに良い検索順位を取るのは難しいですが、対策キーワードに加え関連キーワードも調査した上で、ユーザーの悩みを解決できる内容に仕上げられるようにしましょう。
そのためには、数千文字~1万字程度の文字数が必要になる場合が多いです。
不要な画像や動画を埋め込む
ユーザーに少しでも長くサイトに留まってもらえるよう、コンテンツの内容と関係のない不要な画像や動画を埋め込むのも意味のない対策です。
むしろ、動画や画像を多く埋め込むことでページの表示速度が遅くなり、ユーザーのサイト離脱を招く場合があります。
ユーザーに情報をわかりやすく伝えるために必要なものであれば、画像や動画は活用して構いません。
しかし、むやみに記事の中に埋め込んで、ユーザーの気を引くようなことはしないようにしましょう。
SEOがオワコンと言われる原因を理解して正しく施策に取り組もう
SEOは、生成AIによる影響などからオワコンと言われることもあります。
しかし、記事を一つひとつ丁寧に作り上げ、ユーザーに満足してもらえる内容に仕上げることができればGoogleからの評価は高まり、サイトの価値を高めていくことができます。
SEOがオワコンと言われている今、再度SEO対策の在り方や取り組み方を理解し、自サイトに活かしていくことが大切です。