「セッション数って何?ユーザー数やPV数とどう違うの?」
「セッション数の確認方法や数を増やしていくためのポイントが知りたい」
セッション数に関して、このような疑問をお持ちの人はいないでしょうか?
自サイトを運営してそこから集客を狙っている場合、セッション数について理解を深めて対策をしていく必要があります。
ここではセッション数、それに類似するユーザー数、PV数のそれぞれの特徴から、セッション数の確認方法、増やしていくためのポイントなどを詳しく解説します。
Contents
セッション数とは?
セッション数とは、ユーザーが何回サイトを訪問したかという回数のことを指します。
サイトに訪問してから離脱するまでを1セッションと数え、1つのサイト内で数ページ閲覧したとしても1セッションとカウントされるのです。
たとえば、サイトに訪れたユーザーが5ページ閲覧しても、セッション数は1となります。セッション数が伸びていくことは集客にも繋がります。
これはGA4(Google Analytics 4)を使用してウェブサイトのトラフィックを追跡し分析する際に、非常に重要な指標の一つです。
サイトで集客や製品、サービスの売り上げアップを目指すためにもセッション数は確認しておきたい重要項目です。
現在のセッション数を調べ、伸びていなければ原因を探り改善を図っていくことが必要となります。
ユーザー数やPV数との違いについて
セッション数とは別に、ユーザー数やPV数といった言葉があります。
では、ユーザー数やPV数とは何を示すのでしょうか?
セッション数との違いについても触れていきます。
ユーザー数
ユーザー数はユニークユーザー(UU)数とも呼ばれ、一定期間内にどれだけのユーザーがサイトに訪問したかの人数を示します。
セッション数がサイトに訪れた回数を1セッションと数えるのに対し、ユーザー数は一定期間内に同ユーザーが何度もサイトに訪れても1とカウントされます。
セッション数とは違い、ユーザー数は期間が決まっていることが大きな違いといえるでしょう。
PV数
PV(ページビュー)数は、ウェブページを閲覧した回数になります。
1つのウェブサイトの中でひとりのユーザーが5ページ閲覧した場合、PV数は5となります。
一度閲覧したことがあるページを再度閲覧した際も、PV数は1とカウントされることがポイントです。
セッション数よりも細かく数えているのがPV数になり、ユーザーが閲覧したすべてのページを換算するようになっています。
セッション数の増加が意味していることとは?
基本的にセッション数が増えていくのは良い傾向といえます。
セッション数が多いということは、多くのユーザーがサイトを訪問しているという状態だからです。
ある一人のユーザーが何度かサイトを訪問したときにもカウントされるため、リピートユーザーの増加について確認することができます。
見込みユーザーの興味や関心などを測る指標になるのもセッション数です。
ユーザーにサイトを訪問してもらって初めて自社の製品やサービスについてアピールができるため、セッション数が増えることは事業にプラスにつながります。
セッション数を確認するに当たり覚えておきたい計測ルール
セッション数を確認することで集客へのヒントを見つけることができるわけですが、いつどのタイミングで計測すべきか悩むことになるでしょう。
そこでGoogle公式がセッションについてどのように定義しているか、GA4での「セッションの算出方法」をもとにご紹介しましょう。
いつセッション数を確認すれば良いかがわかり、効率よくサイトの改善を図ることができます。
セッション数はユーザーごとにカウントされる
セッション数は、ユーザーごとにカウントされる仕組みです。
サイトを閲覧したユーザーの訪問回数すべてを合計した値になります。
GA4の場合、一人のユーザーがパソコンとスマホを使って同時にサイトへアクセスした場合は、セッション数は1として数えられるようになっています。
サイト内のページ操作間隔が30分以上空いた場合は別セッションとしてカウント
サイト内でのクリックやスクロールといった操作の間隔が30分以上空くと、セッションは切れることになっています。
再び新しいセッションが開始されることになり、30分以上経った時点で再度操作をすると1セッションとしてカウントされるのです。
ユーザーがサイトに訪れた後30分以上経過してから再び回遊をした場合、合計2セッションとなります。
これはUAでもGA4でも同じ条件です。
また、タブやブラウザの状態によっても新しいセッションが開始される条件は異なるのでチェックしておきましょう。
同じページを複数のタブで開いている場合は1セッション
同じページを複数のタブで開いている状態においては、すべて合わせて1セッションと数えます。
最初に閲覧したページを起点とし、セッション数がカウントされる仕組みになっているためです。
同一ブラウザを複数のウィンドウで開いている場合は1セッション
例えばGoogleChromeを2つのウィンドウで開いている場合は、1セッションと考えます。
別ブラウザを複数のウィンドウで開いている場合は別セッション扱い
例えばGoogleChromeとYahoo!などのように異なるブラウザを開いているときは、Cookieが別扱いになることからセッションの扱いも別になります。
シークレットモードでブラウザを開いている場合も通常とは違うCookieが使用されていることから、別セッションとして数えられるため確認しておきましょう。
ブラウザやタブを閉じても30分以内の再訪なら同一セッション
ブラウザやタブを閉じたとき、30分以内に同じサイトに再び訪問すれば同一セッションとして数えます。
Cookieが変わらないため、同じセッションとして考えられるのです。
日付が変わってもセッションは終了しない
1回のセッションが日付をまたいだ場合、UAの場合だと別セッションとして数えられました。
しかしGA4になってからは日付をまたいでもセッションが終了する事はなくなりました。
キャンペーンソースが切り替わってもセッションは終了しない
UAの場合ならページ操作の間隔が30分未満であったとしても、キャンペーンソースが変わるとこれまでのセッションは終了となり、新しいセッションが開始していました。
こちらもGA4に変わってからはセッションは切れません。
セッション数の確認方法
セッション数がどのような条件で1セッションと数えられるのかを知れば、集客のための対策を適切に行なうことができます。
セッション数を増やすための対策を始める際には、今のセッション数を確認することが必要です。
ここでは、Googleアナリティクスを使ってセッション数を確認する方法についてご紹介します。
Googleアナリティクスでは、主に次の方法でセッション数の確認が可能です。
- サイト全体
- ランディングページ別
順に、セッション数をどのように確認していけば良いのか見ていきましょう。
サイト全体
最初にご紹介するのが、サイト全体でセッション数を確認する方法です。
- 標準レポートの中にある「ライフサイクル」に含まれる「集客」から「トラフィックをクリック」
- 表示されるレポートの「セッション列」にセッション数が表示されます。
ランディングページ別
ランディングページとは、ここではユーザーが最初にアクセスしたページのことを指します。
- 「レポート」の「ライフサイクル」に含まれる「エンゲージメント」から「ランディングページ」をクリック
- 表示されるレポートの「セッション列」にセッション数が表示されます。
日別
- ダッシュボードから「レポート」→「ライフサイクル」→「集客」→「トラフィック獲得」
- レポートの右上にある分析期間をプルダウンで変更
- カレンダー上で特定の日付を指定すれば確認できます。
セッション数を増やすためのポイント
セッション数の数え方や確認方法などを見てきた最後に、セッション数を増やすためのポイントをいくつかご紹介します。
自サイトのセッション数を把握すると、集客や製品販売などにおける今後の課題が見えてくることでしょう。
課題が分かった次にセッション数を増やすための対策を行ない、自社を成長させていきたいです。
SEO対策を実践する
セッション数を増やしていくためには、検索エンジンから多くのユーザーにサイトへ訪問してもらう必要があります。
そこで実践したいのが、SEO対策です。
検索上位に表示されるようSEO対策を行なえば、サイトはユーザーの目に留まる機会が増え、結果訪問者を増やすことにつながります。
内部施策と外部施策をバランスよく行ない、サイトの訪問者増加を狙っていきましょう。
SEO対策の内容としては、次のようなものが挙げられます。
- コンテンツに魅力的なタイトルをつける
- キーワードを含めた見出しを考える
- ニーズのあるキーワードを選ぶ
- サイトの高速化を図る
- 内部リンクを適切に設置する
- レスポンシブ化を図る
- 被リンクを獲得する
【合わせて読みたい記事】
質の高いコンテンツを量産する
質の高いコンテンツを量産していくことでサイトの魅力が高まり、検索上位にも表示されるようになります。
ターゲットとしているユーザーが求める情報を、コンテンツの中にしっかり含めていくことが大事です。
選定したキーワードをもとに、タイトルや見出しを考えてコンテンツを作成していくなかで良質なものを作れるように意識しましょう。
ユーザーがコンテンツの内容に満足すればコンテンツ掲載元のサイトの信頼度が高まり、再びサイトに訪問してくれるでしょう。
最新の情報をコンテンツに含めて定期的にアップする
質の高いコンテンツを量産することと同時に、最新の情報を含めたコンテンツを定期的に投稿していくことにも取り組んでみましょう。
セッション数を増やすということは、リピートユーザーを増やすということになるため、ユーザーが飽きないよう最新の情報を発信していく必要があります。
できるだけ早く最新情報を届けられるよう、コンテンツを投稿する頻度やタイミングも考えてみましょう。
新しいコンテンツを公開するサイクルを決めておくと、ユーザーはそれを把握して定期的にサイトを訪問してくれる可能性があります。
ユーザーに最新の情報を届けられるよう定期的な投稿を実践していきましょう。
SNSを運用する
セッション数を増やしていくためには、TwitterやFacebook、Instagram等のSNSの運用も並行して行いたいです。
SNSの運用を始めることで、より多くのユーザーと接触する機会が増えます。
SNSにサイト情報を記載すると、それをクリックしてサイトに来てくれるユーザーもいるでしょう。
SEO対策と合わせてSNSの運用も行なうと、効率よくセッション数を増やしていくことができます。
WEB広告を活用する
WEB広告を利用して、セッション数増加を図る方法もあります。
WEB広告にはリスティング広告やディスプレイ広告などが挙げられ、検索キーワードと関連のある広告が表示されることからユーザーがクリックする確率が高まります。
SNSの運用と合わせてWEB広告を活用していけば、よりセッション数を増やしていくことができるでしょう。
メールマガジンを定期的に配信する
定期的にメールマガジンを配信する方法もセッション数増加につながるため、サイトを運営しているなかでユーザーのメールアドレスが把握できるなら実践したい施策です。
ユーザーが知りたい情報や気になる情報をメールマガジンで配信することで、サイトを閲覧してもらえる確率が高まるのです。
メールマガジンを配信するたびにサイトに訪問してもらえれば、セッション数は伸びていきます。
質にもこだわりながらメールマガジンを配信して、セッション数を増やしてみましょう。
サイトの表示速度を改善する
サイトが表示されるまでに時間がかかると、ユーザーはストレスを感じます。
早くページが切り替わらないことから、その間に別のサイトに移ってしまう可能性があります。
そこで、サイトの表示速度を改善して、ユーザーが快適にサイト内を閲覧できるようにしましょう。
見たいページがすぐに表示されることで、ユーザーはそのページに留まり、コンテンツを読んでくれます。
SEO対策やSNS運用などを行なっていくなかで、サイトの表示速度の改善もしっかり行なっておきましょう。
自サイトのセッション数を確認したら必要な施策を施してセッション数を増やしていこう
セッション数とは何なのか、ユーザー数やPV数との違いから、確認するための方法と数を増やしていくためのポイントまでをご紹介しました。
セッション数を意識して自サイトを運営していくだけでも、集客率が上がっていきます。
まずはセッション数の確認をし、現状を把握することから始めましょう。
その後、自サイトに不足している部分は何かを考え、施策に取り組んでみてください。