ソーシャルメディアマーケティング(SMM)とは?基礎知識と始め方、手法について解説

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ソーシャルメディアマーケティング(SMM)とは?基礎知識と始め方、手法について解説

コンテンツマーケティングを利用する男性

「ソーシャルメディアマーケティングって何?」

「ソーシャルメディアマーケティングの始め方が知りたい」

SNSなどのソーシャルメディアを利用する人が増えている中、企業や商品のことをより多くのユーザーに知ってもらうための手段として今注目されている手法がソーシャルメディアマーケティングです。

この記事では、ソーシャルメディアマーケティングとは何なのかという基礎知識から、始め方、具体的な手法、注意点などを解説します。

企業の認知度を高めたい、効率よくユーザーに情報を届けたいと検討中の場合は、ぜひソーシャルメディアマーケティングの知識を深めて実践に移してみてください。

Contents

ソーシャルメディアマーケティング(SMM)とは?

ソーシャルメディアマーケティングとは

ソーシャルメディアマーケティングとは、ソーシャルメディアを活用するマーケティングのことを指します。

情報発信が一方通行のウェブサイトとは異なり、企業と消費者であるユーザーがコミュニケーションを取れることから様々なメリットが期待できます。

ソーシャルメディアとは多くの人が参加できるもので、ユーザー自らが情報を発信したりユーザー同士がコミュニケーションをはかることができるインターネットメディアの総称です。

ソーシャルメディアには、具体的に以下のような種類があります。

ソーシャルメディアの種類サービス例
SNSインスタグラム、Facebook、X(旧Twitter)など
ブログアメーバブログ、ライブドアブログ、noteなど
情報共有サイト食べログ、クックパッド、価格コムなど
メッセージングアプリLINE、WeChatなど
出典:総務省 情報通信白書平成27年版 ソーシャルメディアの普及がもたらす変化

YouTubeもソーシャルメディアの一つといえますが、どちらかというと動画マーケティングに分類されることが多いです。

ソーシャルメディアとSNSの違い

ソーシャルメディアとSNSは同じもののように思われがちですが、厳密には違いがあります。

SNSは顧客間のコミュニケーションが中心であるのに対し、ソーシャルメディアは情報を互いにやり取りできるメディアです。

上記でもソーシャルメディアの種類を説明した通り、ソーシャルメディアの中に含まれる構成要素のひとつがSNSということになるのです。

ソーシャルメディアマーケティングの必要性

SMMの必要性

ソーシャルメディアマーケティングは、今後もますます注目されるマーケティング手法の一つといえます。

では、なぜソーシャルメディアマーケティングが必要と言われているのでしょうか?

その理由には、以下2つの理由があります。

ソーシャルメディアを利用する人が増えている

ソーシャルメディアの利用者数は、年々増加傾向にあります。

日本国内だけで見ても、億という数の人がソーシャルメディアを利用しています。

たとえばメッセージのやり取りが手軽にできるLINEは、利用率が80%以上とかなり高い数字です。

このことから、かなり多くの人がSNSなどのソーシャルメディアを活用していることがわかるでしょう。

利用者の年齢層も幅広くなっており、若い世代だけではなく40代以上の人でもソーシャルメディアに触れる機会が多くなっています。

このような背景から、インターネットを使ったマーケティングとしてソーシャルメディアマーケティングが必要であると言われているのです。

ソーシャルメディアを利用する時間が増えている

スマートフォンの普及と共に、ソーシャルメディアを利用する人が増えていることと同時に利用時間も比例して増加しています。

若い世代においてはスマートフォンの利用時間のうち、およそ半分をソーシャルメディアが占めているとも言われているほどです。

さらにSNS上で情報を検索することが一般化していることから、今後もソーシャルメディアマーケティングは注目していくべき施策といえるでしょう。

ソーシャルメディアマーケティングのメリット

ソーシャルメディナマーケティングのメリット

ソーシャルメディアマーケティングのメリットについては、以下の点が挙げられます。

より早く情報を発信できる

投稿機能を使ってウェブ広告よりも早く情報を発信できることで、ユーザーからの反応をスピーディーに受け取ることができます。

ECサイトのタイムセールに関する情報をリアルタイムで発信できるなど、ユーザーに素早く情報を届けることに役立ちます。

コストをかけずに始めることができる

コストをかけずに情報発信を行えることも、ソーシャルメディアマーケティングのメリットといえます。

企業公式アカウントは多くの場合無料で始められるので、低コストでソーシャルメディアマーケティングを実践していくことができるのです。

ユーザーとのコミュニケーションを図ることができる

ソーシャルメディアを通してユーザーと直接コミュニケーションをとることができるため、ユーザーの率直な感想や要望などをリアルタイムで集めることができます。

自社をより発展させるためにも、ユーザーからの意見は貴重です。

自社サイトへの誘導ができる

新たに自社について関心をもってくれたユーザーに商品やサービスのページを見てもらう際にも、ソーシャルメディアマーケティングは活用できます。

SNSに情報を投稿し、そこからサイトへ流入してもらうことで低コストの集客が可能です。

自社サイトを見てもらうための施策の一つとしてSEOがありますが、ソーシャルメディアマーケティングはSEOよりも即効性があるといえます。

ブランディング効果が期待できる

企業アカウントの投稿が注目されてニュースとして取り上げられると、企業名や商品名の認知度が高まります。

ここから、ブランディング効果が期待できるのです。

潜在顧客にアプローチできる

ソーシャルメディアマーケティングでは、商品やサービスを今後購入する可能性がある潜在顧客に対して効率よくアプローチすることができます。

ウェブ広告では直接アプローチすることが難しいですが、ソーシャルメディアから情報を発信することで潜在顧客にも企業とその商品・サービスについて知ってもらう機会になり、購入を促せるようになるのです。

ソーシャルメディアマーケティングのデメリット

炎上のリスク

炎上のリスクがある

ソーシャルメディアはユーザーと企業とが直接コミュニケーションをとれるところが魅力ですが、ちょっとしたことが引き金となりコミュニケーションがうまく取れなくなる場合があります。

このようなときに炎上する可能性があるので、慎重にコミュニケーションを図っていくことが重要です。

一度炎上が起きると、顧客を失望させることになるだけでなく、企業の売り上げ減少や株価下落をもたらす可能性があります。

悪い評判がデジタルトゥーとしてインターネット上に残るので、新しく顧客を獲得しようとするときにも支障が出るでしょう。

差別化が困難である

ソーシャルメディアマーケティングを実践していくにあたっては、アカウントの差別化を意識していくことが必須です。

ソーシャルメディアのなかには競合他社の企業アカウントも存在するので、その中から自社を選んでもらうためには創意工夫が必要となります。

差別化が難しい点から、常にアイデアを出さなければいけないことがデメリットと言えます。

簡単に手を引くことができない

ユーザー自身はソーシャルメディアをどのように利用するか自由に決められるため、アカウントを削除することが容易です。

しかし、企業アカウントに関しては情報を発信することを期待されているので、そう簡単に休止したり撤退することができません。

企業アカウントの休止や撤退により、商品やサービスに関する情報を発信できない、ブランドイメージが低下するなどの悪影響が出ることが考えられます。

できる限り運用を続けていくべきであるため、しっかりと体制を整えておきたいです。

ソーシャルメディアマーケティングの始め方

ソーシャルマーケティングを始める準備

ソーシャルメディアマーケティングを始めるにあたっては、順を追って進めていくようにしましょう。

具体的な手法に取り掛かる前に、まずは以下の点について確認をしておいてください。

目的とコンセプトを決定する

最初に、ソーシャルメディアマーケティングを行なう目的とコンセプトを決めておきましょう。

企業の認知度を高めたいのか、商品を購入してもらいたいのかなど、明確な目的を示します。

その上でどのような内容を発信していくのか、というコンセプトについても決めておくことで、発信する内容に一貫性が出て、ユーザーからの信頼度が高まります。

コンセプトについては細かく決めておく必要はなく、大まかに考えておく程度で良いです。

あまりに細かく決めてしまうと、いざ情報を発信していくときに情報が狭まってしまいます。

ペルソナを設定する

目的やコンセプトを決めていくときに、どのような顧客を獲得したいのかを考えてペルソナの設定をしておきましょう。

特に、ソーシャルメディアを運用し始めて間もない場合は、ペルソナを決めておくことで情報を求めているユーザーに直接働きかけることができます。

フォロワー数を増やしていくためにも、設定したペルソナに沿ったユーザーの獲得から行なっていきましょう。

競合他社のベンチマークを行なう

コンセプトやペルソナの決定までができたら、次は競合他社のベンチマークを行ないます。

ベンチマークとは本来「水準」という意味を示しており、ビジネスにおいては指標として使用されることが多いです。

対象と比較するための基準となり、競合他社と自社とを比較して改善点を見つけることができます。

競合他社のソーシャルメディアをベンチマークしておくと、ユーザーの反応やエンゲージメントが高い投稿の内容を把握でき、参考にしながら自社の活動にも反映していけるのです。

ベンチマークは定期的にチェックすることで、自社のソーシャルメディアに足りていないものは何か見直し、改善を図っていくこともできます。

ソーシャルメディアマーケティングの手法について

ソーシャルメディアマーケティングの手法を習う

ソーシャルメディアマーケティングの始め方を押さえたら、次に具体的な手法について内容を見ていきましょう。

目的やペルソナの設定、競合他社のベンチマークを行なう作業まで完了したら、いよいよ実践に移っていくことになります。

以下の手法を参考に、ソーシャルメディアマーケティングを始めてみてください。

企業アカウントを運営する

まず企業アカウントを運営することから始めます。

Facebookやインスタグラム、LINEなどのソーシャルメディアで企業アカウントを開設し、運用していきましょう。

アカウントを開設した後は継続して投稿していくことになるため、順調に運用できるように事前準備を行なっておくようにしてください。

少し先に投稿する予定のコンテンツまで、ある程度ストックを用意しておくと安心です。

運営するソーシャルメディアは、1つもしくは2つくらいから始めると無理なく続けられます。

SNS広告を配信する

SNSでの広告配信は、企業アカウントからの投稿だけではユーザーの目に留まる機会が少ないと感じるときに取り入れたい施策です。

企業アカウントの運営を行ないながら、より多くのユーザーに認知してもらえるようSNS広告を配信していきます。

SNS広告はターゲットの設定がしやすく、ユーザーの目に留まりやすい特徴をもっています。

テキストの他、画像や動画も使用できるので、上手に取り入れることでユーザーから注目してもらいやすくなるでしょう。

SNS広告と企業アカウント両方の運営を継続していくこと、SNS広告をクリックした先がランディングページに着地するよう整えておくこともポイントです。

SNSキャンペーン

ソーシャルメディアマーケティングには、SNSキャンペーンを使った手法もあります。

特定の商品やサービスを広めていくために行ない、投稿したユーザーに特典を贈るなどの方法で自社への関心を高めてもらうことができます。

SNSキャンペーンは、売り上げをアップさせたいときや閲覧数などを増やしたいときに適した手法です。

インフルエンサーマーケティング

SNSの中で多くのフォロワーがおり、影響力も大きいとされるインフルエンサーに自社の商品などを含めた投稿をお願いする方法です。

このときに炎上回避として「PR」などと表示をして、ステルスマーケティングではないことを明確にしておくことを忘れないようにしましょう。

ソーシャルメディアマーケティングの注意点

ソーシャルメディアマーケティングでつまずいた人

ソーシャルメディアマーケティングで正しく施策が行なえていれば、自社の認知度が高まり、商品やサービスの売り上げにつながります。

正しく始めることで大きな効果が期待できるソーシャルメディアマーケティングですが、実践していくにあたっていくつか注意点があります。

以下の注意点を押さえて、正しくソーシャルメディアマーケティングに取り組んでいきましょう。

誤った情報を発信しないよう気を付ける

SNSなどを使って自社をアピールしていくソーシャルメディアマーケティングでは、誤った情報を発信しないよう気を付けて投稿しましょう。

投稿内容がユーザーにとって役立つ情報であったとしても、内容に正確性がないものは信ぴょう性に欠けるため支持されないでしょう。

誤った情報を発信して拡散されたりすれば、ユーザーに不利益をもたらすこともあります。

ソース元についてはしっかりと確認した上で明記することが望ましいです。

情報の内容によりユーザーが自社から離れていってしまうことにもなるので、発信する内容には細心の注意を払いましょう。

長期的な視点で施策を行なう

ソーシャルメディアマーケティングの効果はすぐに出るものではありません。

ユーザーに対して自社の様々な情報を発信していくことで、ファンとの長期的な関係を築くことが目標です。

ソーシャルメディアマーケティングの施策は長い目で見ていきましょう。

定期的にユーザーに情報を届けてファンを増やすことで、後に商品の販売数などにも良い変化が出てくるでしょう。

動画コンテンツを活用する

ソーシャルメディアではテキストや画像がメインのように思われますが、今ではYouTubeをはじめ、インスタグラムやTwitterなどで気軽に動画を投稿・閲覧できるようになりました。

動画から受け取れる情報は非常に多く、テキストや画像だけでは分からなかった点についても詳細を知ることができるので、ユーザーにとってタイムパフォーマンスが良いコンテンツと言えます。

そのため、文章や画像だけでなく、動画も積極的に活用してみましょう。

炎上のリスクを常に考えて情報を発信する

ソーシャルメディアマーケティングでは、多くのユーザーに情報を発信していくことになります。

それだけ多くの人に見られているものであるため、言葉選びや内容にはくれぐれも注意して投稿していきましょう。

差別するような言葉を使うなどすると、炎上してしまう恐れがあります。

万が一炎上してしまったときは速やかに謝罪をし、今後情報を発信していく際にも注意していきましょう。

参照:炎上対策研究所 失敗に学ぶ企業のSNS炎上事例

ソーシャルメディアマーケティングは現代において是非取り入れたい施策!注意点を押さえて正しく実践していこう

ソーシャルメディアマーケティングで日常が潤っている女性

ソーシャルメディアマーケティングの基本的な内容から始め方、手法などをご紹介しました。

ソーシャルメディアにはいくつか種類がありますが、正しい方法で活用することで多くのユーザーに自社の存在をアピールすることができます。

自社の魅力がユーザーに伝われば、商品やサービスの売り上げにも嬉しい効果が期待できるでしょう。

どのソーシャルメディアを運営していくかを選び、発信していく内容を事前に準備した上で、ユーザーに価値ある情報を提供していきましょう。

この記事の監修者

東京のWEBマーケティング会社「株式会社ミレニ・エイツ」の代表取締役

新家 靖樹

経営コンサルティング会社を経て、株式会社ミレニ・エイツを設立。SEO対策やMEO対策をはじめ、広告運用やSNSマーケティングなど、業種業態にあったWEBマーケティング施策にて幅広いジャンルの中小企業をご支援。スタートアップ企業をはじめ集客に悩んでいる経営者様のパートナーとして、制作から運用までサポートしており、業種問わず成果を実現。
ソーシャルメディアマーケティング(SMM)の導入をご検討なら、お気軽にご相談を。

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