SEOはサイトの運営を図っていくなかで耳にすることが多いですが、MEOと呼ばれるものもあるのをご存知でしょうか?
ここでは、MEOとSEOはどのように違うのか、その特徴や上位表示させるための対策法などについて解説していきます。
MEOについても理解することで、ウェブ上で強いサイトを目指すことが可能です。
さっそく、詳細を確認していきましょう。
Contents
MEOとは?SEOとどのように違う?
MEOとSEOにはどのような違いがあるのでしょうか?
MEOの意味を理解して、両者の違いについても抑えていきます。
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MEOとは
MEOとは「Map Engine Optimization」の頭文字を取った言葉であり、マップエンジン最適化という意味を示します。
ローカル検索結果にて上位表示を狙うという施策になり、地域名を含んだキーワードで検索された際に表示される結果のことを指しています。
ローカル検索結果には、店舗の情報とGoogleマップが表示される仕組みになっており、この中に自身の店舗が掲載されることで効率よく集客ができるのです。
競合店舗より認知度を高めるため、露出度を増やしていくことをMEO対策ともいいます。
SEOとは異なり、地図を含んだ地域の情報を効果的に掲載するというのがMEOなのです。
MEOとSEOの違いについて
MEOの特徴について紹介しましたが、ここからMEOとSEOには以下のような違いがあるといえます。
- MEO・・・Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の情報を上位化する施策
- SEO・・・ウェブサイトの上位化を図る施策
Googleマイビジネスに登録している情報を検索結果にて上位に表示できるかがMEO対策になり、ウェブサイトの上位化を図るのがSEO対策となるのです。
上位化させる内容が異なり、ウェブ上で何についてユーザーに知ってもらいたいかにより、MEO対策かSEO対策を選択することになります。
サイトの運営を行なっている人はSEO対策、自身の店舗情報を多くの人に認知してもらえるようになりたいと考えるときにはMEO対策を行なうのが理想的です。
そして、MEOとSEOには意味だけでなく、その他にもいくつか違いがあります。
一つ目に、コストが大きく違います。
MEOは数万円ほどで施策を行なえるのに対し、SEOは数十万円かかる場合があり、かかるコストに大きな違いがあるのです。
また、SEO対策を行ない上位に表示されているサイトよりも、MEO対策にて表示されている情報の方がクリックされやすいという特徴もあります。
これは、サイトの検索結果よりも上に、ローカル検索結果が表示されるためです。
情報を正確に入力し反映させることで、ユーザーの目に留まりやすくなります。
MEOのメリット・デメリット
MEOとSEOの違いがわかったところで、続いてMEOのメリットとデメリットについて見てみましょう。
メリットとデメリットの両方を理解し、正しく対策を行なうことが大切です。
MEOのメリット
さっそく、MEOのメリットについて順にみていきます。
SEOよりも上位表示が狙える
MEO対策を行なうと、SEOよりも上位表示を狙うことができます。
検索窓に「地域 業種」と入力され検索された場合、SEOで1位となっているサイトよりも上にローカル検索結果が表示されるためです。
結果的にSEOにて1位を獲得しているサイトよりも、店舗に関する情報の知名度を上げることができます。
さらに、最近ではスマートフォンを利用する人が増えたことも影響しています。
スマートフォンで地域系キーワードを検索したとき、ローカル検索結果が最初に表示されるようになっているのです。
ここから、スマートフォンユーザーが情報をチェックし、クリックする確率が高まります。
効率よく集客ができる
地域系キーワードで検索するユーザーは、その地域にある店舗の情報をチェックしています。
言い換えると、特定の地域にある店舗に行く可能性が高いともいえるでしょう。
ここから、MEO対策にて店舗情報を掲載できるようにしておくと、どの店舗にしようか悩んでいるユーザーに認知してもらうことが可能となります。
地図上に店舗情報が載っていることで確認がしやすく、店舗詳細についても効率よく情報を得ることができます。
自身の店舗を少しでも多くの人に知ってもらいたい、競合店舗の中から自店舗を選んでもらいたいと考えるとき、MEO対策を行なうことで効率よく集客ができるのです。
必要な情報を掲載できるので来店を促すことができる
MEOにて自店舗の情報が掲載されるようになると、ユーザーに認知してもらえると同時に、さらにその先の来店までを促すことも可能です。
電話番号や駅からのアクセス、お店の外観などについての詳細を確認できるため、来店数を増やすことにもつながります。
店舗に関する必要な情報は、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)にて登録することができ、検索結果に反映することができます。
ユーザーが気になっている店舗の情報をもとに、次の行動へと促すことができるのもMEOの特徴です。
媒体に頼ることなく集客が可能
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に自店舗の情報を入力し反映させることで、MEO対策が可能です。
このMEO対策を行なっておくと、媒体に頼ることなく集客ができるのも特徴です。
飲食店の多くはホットペッパーなどの媒体に店舗を紹介してもらっています。
この場合、地域で店舗を調べたとき、多くの店舗情報が出てくるでしょう。
そのなかから、自店舗を上位に表示させることはなかなか難しいです。
その点、MEO対策を行なうと、コストをかけることなく必要な情報をウェブ上の検索結果にて表示させることができるのです。
SEOよりも競合が少ないので成果が出やすい
MEOは、SEOより競合が少ないという特徴もあります。
MEOにおいては、ユーザーが知りたい地域の店舗情報のみが競合になるため、対策をしたときに効果が出やすいです。
SEOは様々なウェブサイトのなかから検索上位を図ることになるため、確率で見たときにもMEOの方が結果を出しやすいのです。
さらに、店舗のなかにはMEO対策を始めているところがまだ少ないということが現状です。
よって、SEOに比べて競合が少なく、自店舗を多くのユーザーに知ってもらうことができるのです。
MEOのデメリット
メリットづくしのように思われるMEOですが、デメリットもあるため確認しておきましょう。
良い口コミばかりが表示されるわけではない
MEO対策を始める際、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に店舗の情報を登録していきます。
情報を登録しておくことで、Googleなどを利用するユーザーから店舗に関する口コミが掲載されることもあります。
この口コミの内容が、良いものもあれば悪いものもあるということが現実です。
口コミをもらうことは、店舗の知名度や評判を上げるためには必要です。
しかし、悪い口コミが掲載されると、お店の評価が下がってしまう可能性もあるのです。
そのため、MEO対策を行なうときは、良い口コミばかりが表示されるわけではないと思っておきましょう。
MEO対策ができるビジネスに限りがある
実店舗を持つ人にとっては、MEO対策にて情報を提示することが集客へとつながっていきます。
お店を持ちユーザーが来店するという形のビジネスならMEO対策は向いているといえますが、ウェブサイトを運営している人などにとっては対策方法に限りがあるのがデメリットとして挙げられます。
ビジネスの内容によっては、MEO対策が向いていない場合もあるのです。
ウェブ上に提示したい情報は何なのか、どのような目的でMEOやSEO対策を考えているのかといった点から、適した対策を行なうことが大切なのです。
MEO対策にて上位表示させるポイントとは?
MEO対策にて自店舗の存在を多くのユーザーに知ってもらうためには、具体的にどのように施策を行なえば良いのでしょうか?
ここでは、具体的なMEO対策について詳しく紹介していきます。
一つひとつを確認し、上位表示を狙ってみましょう。
Googleが重視するポイントを理解する
MEO対策を行なうとき、Googleが重視しているポイントについて理解することが大切です。
Google検索の仕組みにおいては、ユーザーを最優先することを第一とし、有益で関連性の高い情報を提供できるように日々運営を行なっています。
MEOにおいては、距離・関連性・知名度と3つの指標から、有益で関連性の高いビジネスであるかを判断しています。
それぞれの指標について、もう少し詳しく見てみましょう。
重要ポイント | 特徴 |
---|---|
距離 | ユーザーの位置情報と店舗までの距離がどれだけ近いかという指標。遠く離れている店舗に関しては、情報をやや上位表示しにくいといった程度になります。 |
関連性 | ユーザーが検索するキーワードに対して、ビジネスとどれぐらい関連性があるかを見ていきます。Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)を充実させて関連性を高めていくことになりますが、その際にユーザーが検索しているキーワードの確認と自身がどのようなキーワードで検索されたいかといった点に注意しながら対策をしていく必要があります。 |
知名度 | Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の情報がどれくらいウェブ上で取り上げられているかという指標になります。SNSなどを活用して店舗の情報を発信していくことで、知名度を上げることが可能です。 |
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に登録
Googleが重視するポイントについて理解した次に、Googleビジネスプロフィールに登録しましょう。
まずは、店舗の基本情報を入力していきます。
ビジネス名、カテゴリ、住所などを順に入力し、登録作業を進めます。
Googleビジネスプロフィールへの登録が確認できた後は、店舗の所在地をマップ上で指定したり、他地域でのビジネス展開の有無など、さらに細かい情報を入力していきます。
一つひとつの項目をきちんと埋めることで、MEO対策が可能です。
カテゴリ群を適切に設定する
Googleビジネスプロフィールの登録を進めていくときに、カテゴリ群の設定というところがあります。
ここには店舗の業種を入力することになるため、間違いのないよう埋めていきましょう。
MEO対策を行なう場合は、店舗に合った項目を入力することが重要となります。
美容室であれば「美容室」、カフェであれば「カフェ」といったように、ズレのないように設定をしましょう。
リスティングの完成度を100%に
MEO対策を始めるとき、最初に設定を行なうGoogleビジネスプロフィールの情報をより充実させることが重要です。
Googleビジネスプロフィールの情報の充実度をリスティングともいい、情報が充実していることでユーザーは安心して店舗を選ぶことができます。
Googleがユーザーを最優先に考えているという点からも、リスティングの完成度は大事といえるのです。
情報不足にならないよう、リスティングの完成度を100%にし、多くのユーザーに自店舗を知ってもらいましょう。
NAPは正しく入力する
MEO対策を効率よく進めるためには、NAPを正しく入力することも不可欠です。
NAPとは、Name、Address、Phoneの頭文字を取った略称であり、名前と住所、電話番号を正しく入力することが大切ということになります。
この3つがきちんと入力されていると、ユーザーはお店の名前や住所を正しく知ることができ、電話で問い合わせることも可能です。
逆に、3つの情報が漏れている店舗は、行きたいとは思わないでしょう。
店舗に関する基本情報ともいえるため、漏れと間違いのないよう入力するようにしてください。
良い口コミを増やしていく
Googleビジネスプロフィールに登録していると、実際に店舗を利用したユーザーからの口コミが届くこともあります。
その口コミには良いものからマイナスな内容のものまで、いろいろと種類があるはずです。
そこで、良い口コミを増やしていくことを意識し、Googleからも高く評価されることを目標にしてみましょう。
良い口コミが多いと、ユーザーにとって満足度の高い店舗ということになり、Googleからの評価も上がります。
良い口コミを増やすためには、実際に店舗に訪れたユーザーへ、質の高いサービスを提供することが大事です。
パソコン上でMEO対策を行なうと同時に、店舗でのサービスにも力を入れることが重要といえます。
Googleビジネスプロフィールを常に最新の状態に
Googleでは、信用できない情報を上位に表示させることはできません。
信用できない情報とは、何年も情報が更新されていないことを指します。
ユーザー第一に考えるGoogleが、更新されていない情報を上位に表示することはありません。
ここから、Googleビジネスプロフィールの情報も定期的に見直し、更新していく必要があります。
店舗の外観やメニューが変わったら写真を撮りなおす、店舗が増えた場合はその情報も追加するなど、常に最新の情報をユーザーに届けられるよう意識してみましょう。
適切かつ定期的にMEO対策を行ない、店舗情報を正確にユーザーに届けよう
MEO対策は、検索結果の上部に表示されるマップの部分に店舗や会社などの情報を掲載するための施策となります。
Googleが考えるMEOの在り方を踏まえ、ユーザーに正確な店舗情報を届けるという思いのもと、Googleビジネスプロフィールを活用して対策を始めてみましょう。
定期的な更新、ユーザーにとってためになる情報が載っている状態を保つことで、自店舗を多くの人に認知してもらうことができます。
自身の店舗をもっと多くの人に知ってもらいたいという人は、MEO対策にも目を向けてみましょう。