グローバルナビゲーションという言葉を聞いたことはあるでしょうか?
実は多くの人がサイトを閲覧する際に目にしたり、実際に利用しているものです。
サイトにグローバルナビゲーションが設置されていることで、Googleとユーザーにとって利便性の高いサイトとなり、ユーザーの注目度を高めることができます。
今回はグローバルナビゲーションとは何なのか、SEOとどのような関係があるのかに加え、作り方やポイントなどを解説します。
グローバルナビゲーションについて知り、自サイトへの設置を検討してみましょう。
Contents
グローバルナビゲーションとは?SEOにおける重要性について
最初にグローバルナビゲーションとは何なのか、またSEOにおいてどのような影響があるのかという点について解説します。
グローバルナビゲーションとは?
グローバルナビゲーションとは、ウェブサイトすべてのページに設置されている案内リンクのことを指します。
正式名称が決まっていないことから、グロナビやグローバルメニューなどと呼ばれることもあります。
会社のホームページやサービスを紹介するページなどにおいて、サイト内のメインとなるページに対してリンクを設定するというものです。
ウェブサイトの上部に料金や特徴などの項目がわかれている箇所を見かけることがありますが、グローバルナビゲーションとはこの部分になります。
SEOにおける重要性
SEOにおいて嬉しい効果が期待できるのも、グローバルナビゲーションの特徴となっています。
検索エンジンの一つであるGoogleでは、クローラーがインターネット上の様々な情報を集めて検索順位を決定しています。
クローラーがページをたどって情報を集める際に活用するのがリンクであり、リンクをたどっていきながらサイト全体の構造や内容を理解しようとしているのです。
グローバルナビゲーションが設置されていると、クローラーがサイト内を快適に巡回できるようになることで、サイトの検索順位アップにつながるという仕組みです。
グローバルナビゲーションの役割
グローバルナビゲーションは、サイトのどのページにも共通して設置してあるものです。
ここから、サイトを閲覧しているユーザーはいつでも見たいページに移ることができます。
料金のページを見ていたけれどもう一度トップページに戻りたいなどといったとき、グローバルナビゲーションの箇所をクリックするとすぐに行きたいページにたどり着くことができるのです。
グローバルナビゲーションが設置されていることで、ユーザーがサイトを閲覧しやすくなるだけでなく、サイトの回遊がしやすくなるという点も挙げられます。
必要なページにスムーズに行きつくことができ、他のページに移りたいときにもストレスなく移動することができます。
グローバルナビゲーションの分類
グローバルナビゲーションの用途にはいくつかの種類があります。
大きく分けると以下の5つに分類されます。
- 情報種別
- 利用頻度別
- 訪問者
- 訪問者・状況別
- 商品別
サイトの内容によって、どの種類が適しているかは異なります。
4種類のグローバルナビゲーションについて、簡単に内容をご紹介します。
分類 | 解説 |
---|---|
情報種別 | ECサイトやオウンドメディアなどにおいて使用されることの多いタイプです。情報をカテゴリごとに分類して設定してあります。 |
利用頻度別 | 利用頻度の高いページなどをメニューに設定したものです。スマートフォンのアプリやSNSなどでよく見かけるタイプになり、ユーザーにとって使いやすいよう設定してあるのがポイントです。 |
訪問者 | 対象とするユーザーによってサイトの情報が分類されているものです。 ユーザーごとに目的が異なると想定される場合に設定しておくと、訪れた人が目的のページにたどり着きやすくなります。「個人のお客様」「法人のお客様」といったようなメニューバーを見かけることがありますが、このパターンになります。 ページ数が多いサイトや金融機関などにおいて採用される種類です。 |
訪問者・状況別 | ユーザーの種類に合わせてサービスの内容を一覧として表示させたものです。病院や大学などのホームページで見かけることが多く、「〇〇の方へ」といった言葉で表示されています。 |
商品別 | 機種別など、商品ごとに分類します。 |
グローバルナビゲーションの作り方
グローバルナビゲーションをサイトに設置しておくと、ユーザーにとって利用しやすいサイトを維持することができます。
では、グローバルナビゲーションはどのように設定していけば良いのでしょうか?
ここでは、グローバルナビゲーションの作り方について順を追ってご紹介します。
サイト全体のページを把握してサイトマップを作成する
最初に、サイト全体のページを把握してサイトマップを作ることから始めましょう。
サイトマップを作るとサイト全体の構成が目に見えてわかるようになるため、グローバルナビゲーションに設定するリンクが決めやすくなります。
トップページを先頭に、商品・サービス、会社情報などと項目を分け、さらに会社情報などの中にどのようなページがあるのかマップにして整理してみましょう。
ナビゲーションテキストの確定
サイトマップが完成したら、トップページの下に位置する階層のなかから優先順位の高いページを選んでいきます。
同時にナビゲーションテキストを考えましょう。
一目見てわかりやすいテキストを選ぶこと、ページのレイアウトとのバランスも考えながら、ユーザーにとって認識しやすいテキストを選びましょう。
導線をイメージする
大きなカテゴリとなる部分をグローバルナビゲーションのリンクに設定することで、ユーザーは快適にサイト内を回遊することができるでしょう。
そこで、どこにグローバルナビゲーションに設定するかを決めて、テキストのデザインまで考えた上で、導線をイメージしてみてください。
ユーザーにサイト内をどのようにたどってもらいたいかを考えながら、最短で各ページに着けるようにすることがポイントです。
グローバルナビゲーションを設置する場所を決める
グローバルナビゲーションに設定するカテゴリとナビゲーションテキストが決まったら、サイトのどこにグローバルナビゲーションを設置するか考えましょう。
多くのサイトにおいて、ページの上部であるヘッダーに設置されていることが多いです。
一方、画面の左右や下の部分に固定されて表示される場合もあります。
グローバルナビゲーションを作るうえでのポイント
グローバルナビゲーションの設置により、クローラーとユーザーの両方にサイトを認識してもらえるようになります。
さらに閲覧しやすいサイトと判断されれば訪れるユーザーの数が増えたり、サイト内を巡る人も出てくるでしょう。
より良いグローバルナビゲーションを作るため次のポイントにも注目してみてください。
基本はすべてのページに表示させること
グローバルナビゲーションを設定する際は、基本はすべてのページに表示させるようにしましょう。
すべてのページに設置しておくことで、ユーザーがサイト内を閲覧しやすくなります。
一部例外として会員登録のページや商品購入フォームなどのページには、そのページからユーザーが離れてしまわないようあえて表示させないという方法もあります。
基本はすべてのページに表示させること、例外が一部あるという点を押さえながらグローバルナビゲーションの設定を進めてみてください。
検索エンジンやユーザーにわかりやすいように設置する
グローバルナビゲーションを設定する上では、検索エンジンやユーザーにとってわかりやすいよう設置することも重要です。
そこで、デザインや表示する位置をすべてのページにおいて統一しましょう。
グローバルナビゲーションの設置個所は一つに決まっているわけではありませんが、多くのサイトでヘッダー部分に設置されているのを見かけます。
ヘッダー部分だけでなくサイドバーやフッター(ページ下部)に設定する方法もあるため、サイトのデザインや構成に合わせてどの場所に設置するのがベストか検討してみましょう。
このとき意識したいのが、検索エンジンとユーザーの両方にとってわかりやすいかどうかという点になります。
わかりやすい言葉を使う
基本はすべてのページに表示させること、またグローバルナビゲーションを設置する場所を意識して作成していくなかで、わかりやすい言葉を使うことを心がけましょう。
リンクに使う言葉は、一目見て内容がすぐにわかるものを使うようにします。
「料金」と記載されている箇所があれば、ユーザーは料金について書いてあるページだと理解した上でクリックすることができます。
文字列が長くなったり難しい言葉は、理解するまでに時間がかかってしまうためユーザーにストレスを与えてしまいます。
また、英語で表記する際にも注意しましょう。
見た目はおしゃれな印象を受ける英語表記ですが、すべてのユーザーにとって使いやすいとは限りません。
サイトに訪れるすべてのユーザーに内容を理解してもらえるよう、英語表記で設定する際は日本語で意味も追記しておくと安心です。
グローバルナビゲーションに使用する言葉は、わかりやすいかどうかを基準に設定してみてください。
視線誘導を意識した並びにする
ユーザーの視線に合わせて、よりサイト内を閲覧しやすいようグローバルナビゲーションの並びを意識することを心がけましょう。
人間の視線は左上から右下に向かって動くといわれているため、グローバルナビゲーションに適用する場合は左端にもってくるのがおすすめといえます。
左から順に優先順位の高い項目を配置するとユーザーの目にとまりやすくなり、クリック率などにも影響します。
必要な項目のみで設定する
グローバルナビゲーションに設置するメニューの項目数は、5個~7個程度が一般的です。
7個までが良いとされている理由は、心理学者ジョージ・A・ミラー氏が提言した「マジックナンバー 7プラスマイナス2の法則」に基づいています。
この提言では、人間が瞬間的に識別できる要素は7つまでであると述べられています。
多くのメニューがグローバルナビゲーションに並んでいると、ユーザーはどこのページから閲覧すれば良いか、どこに何が書いてあるのかなど混乱状態に陥る恐れがあります。
その結果、知りたい情報がなかなか見つからない、他のサイトに行ってみようといったようにサイトを離れてしまうことが想定されるので気を付けたいです。
メインとなるページ、サービスや料金に関するページなど、最低限の項目数で重要なポイントを伝えられるようにしましょう。
グローバルナビゲーションの役割やSEOとの関連性を押さえてサイトに設置してみよう
グローバルナビゲーションが設定されていることで、サイトに訪れるクローラーやユーザーはサイト内を閲覧しやすくなります。
知りたい情報を最短で入手でき、サイトが紹介しているサービスや内容についても素早く理解することができるでしょう。
グローバルナビゲーションをまだ設置していないという人は、SEOとの関連性や作り方のポイントもチェックしながらさっそく作ってみてください。