パソコンを使用するなかでアップデートという言葉を耳にすることが多いですが、ペンギンアップデートについては聞いたことがあるでしょうか?
Googleが実施しているアップデートの一つで、より安全性と信頼性に足るサイトを検索結果に表示するために行なわれているアップデートとなります。
今回は、このペンギンアップデートについて詳しく解説していきます。
自サイトの質を高めてGoogleから評価してもらうためにも、参考にしてみてください。
ペンギンアップデートとは
ここでは、ペンギンアップデートとはどのようなものなのか、詳しくご紹介します。
ペンギンアップデートについて
ペンギンアップデートとはGoogleが実施しているアップデートの一つで、ウェブマスター向けガイドラインに対する違反行為を行なっているサイトに対してペナルティを課すという内容のアップデートになります。
SEOスパムなどの違反行為をしているサイトへのペナルティ内容としては、サイトの検索順位の下落、検索結果に表示されないようサイトを削除といったものが挙げられます。
低品質な被リンクに関しても、ペンギンアップデートにおけるペナルティの対象となります。
このペンギンアップデートは、良いサイトか悪いサイトかをはっきりさせる、白黒をはっきりさせるという意味合いから、白と黒のペンギンがアップデートの名称の中に採用されました。
以前までアップデートが行なわれるときはGoogleからアナウンスがありましたが、今では事前アナウンスを行なっていません。
そして、常に更新を行なっている検索アルゴリズムのなかにペンギンアップデートが組み込まれるようになり、日々サイトの評価が行なわれるようになりました。
ペンギンアップデートは過去に何度も実施されている
ペンギンアップデートは、今までに何度も実施されています。
たとえば2012年から2016年までの4年間でみると、合計7回のペンギンアップデートが実施されているのです。
違反行為がなされていないかをチェックし、対象となるサイトへペナルティも課してきました。
2016年に行なわれたペンギンアップデート4.0を最後に、Googleでは事前に知らせることなく、自動的にアップデートを実施しています。
アップデートの前に対策を行なうのは難しくなり、いつどのようなタイミングでサイトをチェックされているかわからない状態になったのです。
ここから、常にサイトの質を高めることを意識し、SEO対策のために行なっているリンクなどについても注意する必要があるのです。
ペンギンアップデート4.0を境に更新状態が変化
施術した通り、2016年のペンギンアップデート以降、Googleからのアナウンスはなくなり、常にサイトのチェックがされるようになりました。
もう少し詳しく、ペンギンアップデート4.0を境に更新状態がどのように変わったのか見てみましょう。
- コアアルゴリズムに加えられたことでリアルタイム更新になった
- 被リンクの削除により、自サイトが検索結果に反映されなくなる
- リアルタイム更新となったことにより、事前アナウンスがなくなった
- ページごとにランキング調整が可能になり、質の低いページは評価が下げられる仕組みに
- スパムが多いクエリに関しては、SEOにも影響が大きい
- 日々更新がなされるため、検索順位の変動が続く可能性がある
いつどのようなタイミングで行なわれるかわからないこと、常にページごとの内容を精査する必要があることがわかります。
ここから、ペンギンアップデートを理解し対策を行なうことで、SEOに強いサイトを作り上げることが可能といえるでしょう。
パンダアップデートとの違いは?
ペンギンアップデートについてみるとき、パンダアップデートという言葉も見かけることが多いです。
パンダアップデートはサイト内のコンテンツの質に注目し、低品質なサイトに関してペナルティを課すという内容になっています。
ペンギンアップデートがSEOスパムや低品質な被リンクをターゲットにしているのに対し、パンダアップデートは低品質なコンテンツにターゲットを絞っているのです。
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ペンギンアップデートでの注意点
ペンギンアップデートは4.0以降、どのようなタイミングでGoogleによって実施されるかわかりません。
常に、サイト内のページの状況を把握し、質を高めることを意識する必要があります。
ペンギンアップデートにより検索順位が下がった場合、再び順位を上げることは難しいです。
そこで、ペンギンアップデートの対象とならないよう、以下の注意点に気を付けながらサイトの運営を行ないましょう。
キーワードの多用に気を付ける
SEO対策を行なっていくとき、キーワードに注目しながらコンテンツを作成していきます。
キーワードを使い記事を作成したり、タイトルや見出しを考えることはGoogleも推奨しています。
その一方で、コンテンツの中にキーワードを多用するのは避けたいです。
不自然になり、ペナルティの対象となる可能性が出てきます。
特定のキーワードを何度も使用している、無意味に使用しているといった場合は注意が必要です。
不自然にならないよう、ユーザーにとってわかりやすい内容を作成することが大切です。
無理にキーワードを入れるのは避け、自然な流れで使用するようにしましょう。
テキストやリンクを隠すのは避ける
SEO対策を行なうため、白い色を使ってテキストやリンクを隠すのも避けましょう。
ページの中に一部文字を小さくしてリンクを隠すなどの行為は、スパム行為に当たります。
サイトを閲覧しているユーザーにこそわかりませんが、Googleでは認識することができます。
ここから、悪質なサイトと判断され、結果的に順位を下げることにもつながってしまうのです。
クローキングを行なう
ユーザーが見るサイトと、検索エンジンが認識するサイトを別のものにすることをクローキングといいます。
これはGoogleのガイドラインにも記載されている通り、違反行為となります。
キーワードを乱用したサイトを検索エンジンに認識させて上位を狙うなどの行為は、悪質とみなされるため注意しましょう。
ペンギンアップデートへの対策法
ペンギンアップデートにおいては、SEOスパムや低品質な被リンクなどを対象にペナルティを課し、サイトの評価を下げるという役割を持っています。
そこで、自サイトのSEO対策を行ない検索上位を狙う際にも、このペンギンアップデートについて理解しておくことが大切です。
ここでは、ペンギンアップデートに対してどのような対策を行なっていけば良いのか、詳しく見ていきます。
Googleガイドラインに基づきサイトの運営を行なう
Googleでは、ウェブマスター向けガイドラインをもとにペンギンアップデートを行なっています。
言い換えると、このガイドラインをもとにサイトを作り上げていくと、正しくSEO対策ができるということにもなります。
Googleのガイドラインでは、次のような内容をSEOスパム項目としています。
- コンテンツの自動作成
- オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
- クローキング
- 不正なリダイレクト
- 隠しテキストや隠しリンク
- コンテンツの無断複製
- ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
- 誘導ページなど・・・
SEO対策のためとはいえ、極端にキーワードを含めたり意味のないコンテンツを作る、違法な行為をすることは避けるようにと言われています。
SEOスパムなどの違反行為は、ユーザーの利便性を追求したものではありません。
サイト運営者がSEO対策のために故意に行なっているものとして判断され、ペナルティの対象となるのです。
SEOに強く、またペンギンアップデートで対象とならないサイトを作るためには、ユーザー目線に立ち、質の高いコンテンツを作っていくことが大切です。
ペナルティを受けてしまったら、まずは解除を
ペンギンアップデートによりすでにペナルティを受けてしまった場合、そのペナルティを解除する必要があります。
Googleサーチコンソールに届く通知の内容を確認し、SEOスパムの削除や低品質な被リンクを否認するなどの対策を行ないましょう。
細かいことに注意しながらウェブサイトを改善し、Googleサーチコンソールから、再審査のリクエストを送信します。
このとき、ウェブサイトを改善したという内容も添えて送ると、Googleに理解してもらうことができるでしょう。
その後Googleから承認が下りると、ペナルティが解除となります。
検索順位も回復させることができるので、ペナルティを受けてしまったときは速やかに対応しましょう。
ユーザーにとって有益なサイトを目指し、作成することが大切
Googleは、いかにユーザーにとって有益なサイトであるかという基準のもと、多くのサイトを判断しています。
そこで、ペンギンアップデートの対象にならないよう、ユーザーが満足してくれるようなサイトを目指してみましょう。
掲載されている情報に信ぴょう性がある、先を読み進めたくなるような文章とサイトの作りであるなど、細かいことに注意しながらオリジナリティあふれる良質なサイトを作ることが重要となります。
自サイトのコンテンツにおいては適度にリライトを行ない、より新しい情報に更新していくこともポイントです。
不要なリンクは削除し、自然な流れでユーザーを誘導できるリンクのみを残すようにしましょう。
コンテンツのリライトと合わせて、細かい部分の改善や修正も実践してみてください。
ホワイトハットSEOに注目する
SEO対策を行なうとき、ホワイトハットSEOとブラックハットSEOという言葉も見かけます。
今回注目したいホワイトハットSEOとは、Googleのウェブマスターガイドラインを守ってサイト運営がなされているという意味を示します。
ユーザーにとって有益な情報を提供しており、Googleからも評価され検索順位を上げるというのが目的となります。
その一方で、ブラックハットSEOはホワイトハットSEOと正反対の意味を示します。
ブラックハットSEOと判定されてしまうとサイトの順位が下がってしまうのです。
反対に、ホワイトハットSEOによるサイトは順位が上がる可能性があります。
無理にキーワードを含めたり、リンクの質が低いサイトは悪質なSEO対策を行なっているとみなされ、ブラックハットSEOと判定されてしまいます。
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ペンギンアップデートを理解し、正しくSEO対策を行なおう
ペンギンアップデートでは、スパムや低品質な被リンクなどをチェックし悪質とみなされた場合Googleからペナルティが課されます。
SEO対策を行なう上での検索順位にも大きく影響するため、ペンギンアップデートを理解し正しくサイトづくりを行なうことが必要です。
自サイトの検索順位を上げるため、ユーザーに有益な情報を届けるため、ペンギンアップデートについて理解を深めてみましょう。