プレスリリースはSEO効果がある?効果的な配信のやり方とポイントを解説

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プレスリリースはSEO効果がある?効果的な配信のやり方とポイントを解説

プレスリリース

企業の商品やサービスに関する情報を発信するための手段であるプレスリリースには、実はSEO効果があると言われています。

プレスリリース配信に成功することで被リンクを獲得して、自社サイトへの流入が期待できるというのです。

しかしやみくもにリリースを出せばSEO効果が得られる、というわけではありません。

プレスリリースからSEO効果を引き出すには押さえるべきポイントがあります。

自社についてもっとアピールしていきたいと考えるときは、ポイントを理解した上でぜひプレスリリース配信を検討してみましょう。

ここでは、プレスリリースの説明から期待できるSEO効果、配信方法やコツなどをご紹介します。

Contents

プレスリリースとは?

プレスリリースとは?

プレスリリースとは、新しい商品やサービスなどのお知らせをメディアに対して行なうことです。

なかでもプレスリリース配信サービスと呼ばれるものはウェブメディアに対して働きかけるもので、配信サービス側が提携している数多くのウェブメディアを始め、出版社や新聞社などにも配信していくことができます。

配信サービスを利用することで効率よく自社の商品・サービスについてメディアに認知してもらえるようになり、ウェブメディア側にプレスリリースを掲載してほしいと依頼する必要なく自社商品やサービスをアピールすることができるのです。

プレスリリース配信を行なう際は、サービスを通じて掲載メディアに自動で転載することができます。

プレスリリースから期待できるSEO効果とは?

インターネット上で情報を得るユーザーが増えている背景から、プレスリリースの需要は高まってきていると考えられます。

さらにこのプレスリリースはSEOにも良い効果をもたらしてくれるといわれているため、どのようなSEO効果が期待できるのかを見てみましょう。

被リンクを獲得できる

プレスリリースの配信により、被リンクの獲得が期待できるようになります。

プレスリリースサイトのリンクには「nofollowタグ」がついていますが、プレスリリースを確認して記事を公開するメディアサイトのリンクにはこのタグがつけられていないことがほとんどです。

ここから、メディアサイトからのリンクを獲得できる可能性があります。

メディアにとって掲載する価値があると判断されたプレスリリースは、メディアのウェブサイトに掲載されるため、ここからリンクの獲得が可能となるのです。

プレスリリースの内容とマッチするメディアに情報を拡散してもらうことで、被リンク獲得にもつながっていくという仕組みです。

サイテーションされる可能性が期待できる

プレスリリースとSEOの関係について見てみると、サイテーションされる可能性についても期待できます。

サイテーションとは、自社の商品・サービスに関する内容について他のウェブサイトで言及したもののことを指します。

プレスリリースによって自社の認知度が高まり、SNSで拡散されたり他のウェブサイトで自社について触れられる機会が増えるでしょう。

このサイテーションの内容が好意的なものである場合は、SEO効果が期待できます。

被リンクと同じように情報が拡散されて広まっていくことで多くの人の目に留まり、プレスリリースに掲載された情報を見た人たちがSNSで口コミをするなどによりサイテーションの獲得が可能となるのです。

複数のメディアから企業名を表記してもらうことができる

プレスリリースを流すメディア

プレスリリース配信により、複数のメディアから自社に関する情報について言及される機会が増えます。

サービス名や会社名などがウェブメディアなどにおいて紹介されることで、自社サイトへの流入を期待できるようになるのです。

ここから自社サイトのSEO効果が期待できます。

Googleは、検索品質評価ガイドラインでE-A-Tについて提唱しています。

E-A-Tとは

  • Expertise(専門性)
  • Authoritativeness(権威性)
  • Trustworthiness(信頼性)

以上のそれぞれの頭文字を取った言葉で、ウェブサイトの検索順位を決定する際にGoogleが考慮する部分です。

実際には知名度の高いウェブサイトの方が検索結果上位に表示されており、知名度の有無が大きく影響していることがわかります。

多くのメディアやユーザーから企業名やサービス名などについて言及されることは、SEO効果にも直結するのです。

プレスリリースの配信により自社の知名度を高めることができるため、結果として自社サイトへの流入が実現するSEO効果も見込めるというわけです。

プレスリリースメディアのドメインパワーが強いと上位表示されやすい

プレスリリースメディアそのものがドメインパワーの強いものである場合、検索結果において上位に表示されやすくなります。

よって、ドメインパワーの強いプレスリリースメディアに自社が掲載されるかどうかがポイントとなります。

自社サイトのアクセス数があまり伸びていないと悩んでいるときも、自社について紹介してくれているプレスリリースメディアが検索上位に表示されるようなメディアであれば、そこから集客や認知度を高めることができます。

このような流れから、プレスリリースメディアのドメインパワーが強いと嬉しいSEO効果が期待できます。

プレスリリースそのものからの流入が見込める

プレスリリース配信サイトで自社が配信したプレスリリースが検索エンジンにおいて上位表示を実現した場合、プレスリリース配信サイトそのものからの流入も見込めるようになります。

なかでも大手のプレスリリース配信サイトにもなると閲覧している人が多く、大きな影響力を持ちます。

多くの人が閲覧・利用するプレスリリース配信サイトで注目を集めることができると、爆発的にユーザーの流入も期待できるようになるのです。

Googleのクローラーがリンクをたどってくれる

Googleのクローラーは、常にリンクをたどりながらサイト内を巡回しています。

一方、プレスリリースの配信を行なうと、転載やSNSでの拡散が期待できます。

ここから、自社サイトにクローラーが巡回しに来る頻度も高くなっていくのです。

クローラーが頻繁に訪れるサイト内においては、更新された記事がスムーズにインデックスされやすいです。

その結果、自社サイトのSEO効果も高めることができます。

クローラーが効率よくリンクをたどっていくことができるため、プレスリリースの配信がSEO対策にもつながっていくのです。

プレスリリースのSEO効果が高くなった背景

プレスリリースのSEO効果が高くなった理由

そもそも、プレスリリースとSEOの関係性が注目されるようになったのはなぜでしょうか?

プレスリリースのSEO効果が高くなった背景について、考えられる理由をいくつか記載します。

Googleがnofollowの認識を変えた

Googleは2019年頃からnofollowの扱いを変更しました。

「命令」ではなく、「ヒント」として利用すると発表したのです。

この流れにより、nofollowの記述がある場合において状況によってランキング要素のヒントにするということになりました。

プレスリリースとの関係性をみると、プレスリリースのなかのnofollowのついた転載リンクも評価の対象になりました。

転載リンクに関して、場合によっては評価に影響する可能性があるとしています。

サイテーションによる影響が大きくなった

プレスリリースのSEO効果が高まった背景としては、サイテーションによる影響が大きくなった点も考えられます。

プレスリリースが転載されることで、商品やサービス名について言及される機会が増えていきます。

メディアに注目されるプレスリリースであれば、さらにサイテーションを増やしていくことが可能です。

このような仕組みにより、プレスリリースの配信からSEO効果が期待できるのです。

SEO効果を高めるプレスリリースを作るためのポイント

プレスリリースとSEOとの関係性を見ると、ウェブ上で自社の存在を際立たせるためにもぜひプレスリリースを活用してみたいと考える人が多いでしょう。

そこでここでは、プレスリリース配信のやり方についてSEO効果が期待できるような方法を中心に解説します。

基本情報は必ず記載する

最初に、基本情報を必ず記載するようにしましょう。

自社に関する基本情報を漏らさず記載することで、他のウェブサイトやSNS上でのサイテーション獲得につながります。

たとえば、以下のような基本情報に関して、誤りのないよう必ず記載するようにしてください。

  • プレスリリース元の会社名
  • 代表者名
  • 所在地
  • 商品やサービスの正式名称
  • イベントなどの名称、開催場所など
  • 自社サイトのURL

LPのURLを持っている場合はそちらのURLも記入しましょう。

魅力的なタイトルを考える

プレスリリースを配信してより多くのユーザーに認知してもらうためには、メディアに取り上げられ露出を高めることが不可欠です。

メディアに取り上げたいと思うかどうかは、タイトルで決まるといっても良いでしょう。

プレスリリースでSEOの効果を実感できるようにするためには、魅力的なタイトルを考えることが大切です。

魅力的なタイトルやキャッチコピーでプレスリリースが配信されるとユーザーの心に刺さり、サイテーション獲得や拡散につながります。

魅力的なタイトルは、次の点に注意しながら作成してみてください。

タイトルは30文字以内に抑える

メディア関係者は、日々膨大な量のプレスリリースのなかから、タイトルを見て取り上げるかどうか検討しています。

タイトルが短ければ情報が少ないため内容を理解してもらえず、タイトルが長ければ読むのを面倒に感じてスルーされる可能性があります。

そのため、タイトルの文字数は30文字以内に抑えて、短い言葉で具体的な事実を伝えることが重要となるのです。

主観的な誇張表現や形容詞は使用しない

事実をより正確に伝えるため、主観的な誇張表現や形容詞を使用するのも控えましょう。

その他、主語と内容を短い言葉で具体的に表せるよう、タイトルは慎重に考えることが大切です。

リード文の内容に注意する

リード文は、自社の商品やサービスをアピールするがために主観的な内容が入ってしまいがちです。

たとえば、「画期的な〇〇」と紹介されている場合、すべてのユーザーが画期的と感じるかどうかは断定できません。

そこでリード文では客観的な事実に絞って、「いつ」「何を」「どのように」といった部分を具体的に記載していきます。

新しい情報であるとメディアに理解してもらうためにも、「いつ」の部分をリード文で触れるようにしましょう。

プレスリリースの内容にこだわりながら検索キーワードを含める

プレスリリースに含めるキーワード

プレスリリース配信サイトでは、いかにメディアやユーザーの目に留まるかが重要なポイントとなります。

そこで、配信するプレスリリースの内容を慎重に考えましょう。

ニュース性はもちろん、ユーザーの興味を引く内容を取り上げることでSNSなどで拡散される確率が高まります。

多くの人が関心を持って読んでくれそうな内容かどうかを精査しながら、プレスリリース配信の準備を整えていきましょう。

また、検索エンジンからプレスリリースにたどり着いているユーザーがいます。

ここから、自社ターゲットが検索しそうなキーワードをコンテンツの中に含めるという対策が必要です。

プレスリリース配信サービスはドメインパワーが強いことから、比較的たやすくコンテンツが上位表示されます。

プレスリリースからユーザーの流入を見込んで、検索キーワードを含めたコンテンツづくりを心がけてみましょう。

同じ内容でも複数にわたって配信する

プレスリリース配信にあたっては日々様々な情報が公開されているため、1つしか配信しなかった場合すぐに他の情報に埋もれてしまう可能性があります。

このようなプレスリリースの仕組みから、同じ内容であっても複数回配信することが大切なのです。

複数回配信することで多くのユーザーに見てもらうことができ、メディアに取り上げられる可能性も高まります。

自社の知名度が上がることで自社ホームページに訪れるユーザーも増え、SEOにもつながっていくのです。

引用の記載方法を指定しておく

プレスリリース配信でSEO効果を出すためには、引用の記載方法を指定しておくようにしましょう。

記載方法をあらかじめ指定しておくと、自社のプレスを取り上げてくれたメディアがリンクを貼ってくれる可能性が高まります。

たとえば、次のような書き方をしておくことで、リンクを貼ろうと考えているメディアにとってスムーズに記載ができるでしょう。

~こちらのプレスをご紹介していただく場合は、以下の表記とリンクのご記入をよろしくお願いいたします。株式会社〇〇(サイトへのリンク)~

引用の記載方法を決めてプレスリリースの配信にも記載しておくことで、リンクやサイテーションの獲得にもつながります。

サービスや商品の情報に関する価値や意味を伝える

プレスリリースは、シンプルにユーザーの心に刺さる言葉を選んでタイトルやリード文を作成することが大事と説明しました。

一方で、プレスリリースでは必要な情報を記載することも重要となります。

サービスや商品についてよく知らない人もわかるような内容で書くことを心がけましょう。

自社のサービスや商品の情報に関する価値や意味を正しく伝えるためにも、プレスリリースの内容は慎重に考える必要があるのです。

リリース文の作成が難しければ外部委託を検討する

SEO効果を狙いつつ、多くの人から共感されるようなリリース文を作成するにはそれなりのライティングスキルがなければ難しいです。

もし社内リソースが足りない場合は、専門のライターに外部委託して適切なリリース記事を執筆してもらいましょう。

プレスリリースは重複コンテンツにならないのか?

重複コンテンツにならないように気を付けるライター

プレスリリースは同じ記事を配信する場合に重複コンテンツとなる可能性があります。

複数回配信してメディア関係者に気づいてもらうという方法をご紹介しましたが、同じ記事が複数のサイトに掲載されているという状況は、Googleから重複コンテンツであるとみなされる恐れがあります。

そこで、重複コンテンツと認識されてしまわないよう、以下のような対策をとっておくと安心です。

  • プレスリリースの内容を少し変更する
  • 自社サイトでは配信しないと決めておく
  • canonicalタグを配信先のコンテンツに設定しておく

プレスリリースの配信は、自社についてメディア関係者やユーザーに知ってもらう絶好の機会です。

そのため、重複コンテンツとみなされてしまわないよう対策をとった上でプレスリリースの配信を行ないましょう。

プレスリリース配信で特に強くSEO効果が期待できるケース

プレスリリースとSEOの関係について、特にどのようなケースで強いSEO効果が期待できるのかを知っておきましょう。

プレスリリースと配信によりSEO効果が強く期待できるのは、以下のようなケースです。

  • キャンペーンやイベントなど多くの人が関心を持つ内容
  • 確かな内容が記載されている調査系一次情報

プレスリリースでは、自社について紹介するだけでなく新しく開催されるキャンペーンやイベントについても触れることができます。

お得な特典やプレゼントなどを用意すると、さらに多くの人の注目を集めるでしょう。

キャンペーンなどが記載されているページは拡散されることが多いため、大きなSEO効果を得ることができるのです。

また、アンケート調査結果などの価値がある確かな情報をプレスリリースで配信していくことも拡散されやすいケースです。

価値のある情報は人に知らせたくなるというのが人間の性であるため、SNSで拡散される確率が高いケースになります。

メディア側がチェックしているプレスリリースの内容を認識しよう

プレスリリースを検討するメディア班

続いて、メディア側の目線に立ってプレスリリースをどのように活用していけば良いのか見てみます。

メディア側のプレスリリース企画のポイントを押さえておくと、自社の情報をプレスリリース配信していきたいときにも参考になります。

新鮮な情報かどうかを確認している

メディアがプレスリリースをチェックするとき、初めて見る情報や新鮮な情報を探しています。

「史上初」といった言葉を目にすると、メディア側はプレスリリースを拾って内容を確認することでしょう。

小さな「初」でも構わないので、メディアの目に留まる新鮮な情報をプレスリリース配信することが重要です。

より新しい情報であることに加えて含めるキーワードも意識して、メディアから注目されるプレスリリースを配信しましょう。

プレスリリースに関連する数字が入っているものを選ぶ

数多く存在するプレスリリースのなかからメディアは数字に注目しているという点を忘れないようにしましょう。

然るべき根拠のもと信頼できる数字をプレスリリース内に含めていることで、メディアは内容をチェックします。

出された数字の根拠がきちんと記載されていると信頼できる情報であると判断され、取り上げられる可能性が高まるのです。

業界全体の話を含めた内容である

メディア関係者は業界のことについてよく知らないケースが多く、ただ機能の説明をするだけでは取り上げてくれません。

新しい商品の紹介や機能の説明などについてプレスリリースに記載するとき、ただ機能やサービスの説明をするだけではメディア関係者に読み流されてしまう可能性が高いです。

メディアに紹介してもらうためには、業界全体の話も含めて新しい機能やサービスについて触れてみましょう。

自社を最大限アピールできるプレスリリースを活用してSEO効果も高めていこう

プレスリリースの配信は、メディアやユーザーの目に留まることで拡散が期待でき、結果的に自社サイトへの流入も見込めるという点からSEO効果においても嬉しいメリットがあります。

プレスリリースを活用してSEO効果を高めていくためには、プレスリリースの本質や機能、SEOとの関係性を理解した上で、適切に対策を取っていくことが必要です。

プレスリリース配信の方法と合わせてSEO効果が期待できるポイントも押さえ、自社についてしっかりアピールしていきましょう。

この記事の監修者

東京のWEBマーケティング会社「株式会社ミレニ・エイツ」の代表取締役

新家 靖樹

経営コンサルティング会社を経て、株式会社ミレニ・エイツを設立。SEO対策やMEO対策をはじめ、広告運用やSNSマーケティングなど、業種業態にあったWEBマーケティング施策にて幅広いジャンルの中小企業をご支援。スタートアップ企業をはじめ集客に悩んでいる経営者様のパートナーとして、制作から運用までサポートしており、業種問わず成果を実現。
プレスリリースにSEO効果を持たせたいなどのご希望がございましたら、お気軽にご相談を。

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