Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は、Googleが提供するビジネスオーナー向けの情報管理ツールです。
店舗や自社の情報を入力すると、検索された時に店舗や自社プロフィールが画面に表示されます。
正しく活用することで店舗に訪れる人を増やすことができ、検索流入の増加も期待できます。
その一方で誤った使い方をすると、Googleからペナルティを受けてしまう恐れがあります。
今回はGoogleビジネスプロフィールのペナルティについて、原因や対処法などを詳しく解説しましょう。
Contents
Googleビジネスプロフィールのペナルティとは?
Googleビジネスプロフィールのペナルティは、Googleが定めたガイドラインに反した内容である場合に対象となります。
Googleアカウントを作って店舗の情報を登録したものの、ペナルティを受けることでMEOの順位低下やGoogleビジネスプロフィールの停止といった集客への弊害が起こります。
そのため、ペナルティを受けずに済むよう、Googleの指針を理解したうえで情報を掲載していくことが重要なのです。
Googleビジネスプロフィールのペナルティを受けるとどうなる?
Googleを利用して店舗の集客を高めようとするとき、Googleビジネスプロフィールに適切に情報を入力していくことが求められます。
反対に、Googleのガイドラインに反した内容を記載するなどした場合はペナルティの対象となり、様々な制約が課されます。
ここでは、ペナルティを受けた場合どのようなことが起きるのか、詳しく見ていきましょう。
Googleビジネスプロフィールの利用停止
ガイドラインに反した行為を行なうと、ペナルティとしてGoogleビジネスプロフィールの利用ができなくなります。
利用停止ということはGoogleでの検索結果に表示がされなくなり、情報の更新や修正を行なっても検索結果に反映されません。
ペナルティによるGoogleビジネスプロフィールの利用が停止された場合は、ガイドラインに沿って訂正する必要があるので即時対応しましょう。
回復リクエストを送ってから審査にかかる期間
ペナルティを受けて修正を行なった後に、リスティング回復リクエストを送って審査完了するまでの期間は、通常審査が1~2週間ほどかかります。
状況によっては、審査が通るまで1、2ヵ月かかるケースもあるため、店舗の集客にも大きな影響が及ぶといえるでしょう。
Googleアカウントの利用停止
Googleビジネスプロフィールでペナルティを受けると、Googleのアカウント自体の利用停止となる場合もあるので注意しましょう。
Googleアカウントが無効化されるとGメールやGoogle ドライブなどのGoogleのサービスも利用できなくなります。
「アカウントは無効です」という表示が出た際は、その原因を見直して改善を図る必要があります。
Googleアカウントが復元できなかった場合
アカウントの復元を行なうには、Googleのログイン画面からアカウントの情報を入力して復元の手続きを行なうことができます。
それでもGoogleアカウントの復元ができないケースがあります。
この状態ではGoogleビジネスプロフィールを運用することができないため、1からGoogleアカウントを作り直すことになります。
店舗の情報は再度入力していくことで完了しますが、店舗利用者からの口コミが消えてしまうため、集客効果が半減してしまうでしょう。
Googleビジネスプロフィールでペナルティを受けてしまう原因について
Googleビジネスプロフィールにおいては、ペナルティを受けないようガイドラインに沿って準備を進めていくことが重要です。
そのなかで、どのようなときにペナルティを受けてしまうのか、原因を確認しておくことも必要といえます。
Googleビジネスプロフィールでペナルティを受けてしまう原因を知り、1つひとつ確認をしながら情報を入力してみましょう。
MEO対策により発生しているペナルティ
マップエンジンの最適化を意味するMEO、この対策面でガイドラインに反するとペナルティの対象となってしまいます。
店舗をより多くの人に認知してもらうためのGoogleビジネスプロフィールですが、ビジネス名に不要な情報を含むことはできないと述べており、店舗の特徴などを記載した際にペナルティの対象となります。
ビジネス名を設定するときは、正規の名称を入力するという点を意識しましょう。
オリジナリティに欠けるコンテンツや品質の低下
Googleはユーザー第一主義のもとにコンテンツの構成や品質を重要視しています。
ここから、以下のような行為はペナルティの対象となるため気を付けましょう。
- オリジナリティのないコンテンツ
- 他サイトからの無断転載
- 関連性のないキーワードの乱用
「ユーザーにとって価値のあるサイトを提供することが大切」と考えているGoogleの思いに反した行為となるのです。
このような理由でペナルティを受けずに済むよう、コンテンツにオリジナリティを出していくことが求められます。
不快な内容のコンテンツもペナルティの対象になる
オリジナリティのないコンテンツなどサイトの質が問われるなか、不快な内容を含んだコンテンツもペナルティの対象となるため注意が必要です。
コンテンツ内で差別的な内容やテロに関連すること、侮辱するような言葉などを述べることは、ガイドラインに反します。
自店舗の営業にも大きく影響するため、上記のような不快な内容のコンテンツは掲載しないようにしましょう。
個人情報や機密情報を含むコンテンツもNG
コンテンツの内容という点で見ると、個人情報や機密情報を含んだものもペナルティとなるため気を付けましょう。
具体的には、個人の口座番号、連絡先、個人情報が含まれる画像、政府が発行する身分証明書などが挙げられます。
Googleビジネスプロフィールの情報を充実させていくなかでペナルティの対象にならないよう、細心の注意を払って入力しましょう。
偽りの口コミやレビューを作る
自店舗の評判を良くしたいという思いから、偽りの口コミやレビューを掲載することもペナルティの対象となります。
自作自演で口コミなどを投稿し続けると、Googleからはスパム行為とみなされ、検索結果にも悪影響が及ぶのです。
偽りの口コミやレビューを掲載しないことと、店舗に寄せられた口コミに対して備わっている返信機能を活用することがポイントです。
どのような内容の口コミにせよ、丁寧に返信対応を行ない、店舗の評価を高められるようにしましょう。
また、実際の現場においても、訪れた人が満足のいく接客を提供できるように心がけたいです。
広告量が必要以上に多い
自店舗をより多くのユーザーに知ってもらいたい、そう考える経営者は多いでしょう。
しかし、必要以上に広告量を増やし、店舗をアピールすることは避けるようにしたいです。
Googleのガイドラインに反した行為となり、過剰な文句を使って自店舗を宣伝することはNGとなっています。
店舗ならではの魅力を一言で的確に表現できるよう、慎重に宣伝の言葉を選んでみましょう。
不用意なリンクやテキストがある
Googleにおいて、リンクの有無や数はサイトの評価と直結します。
言い換えると、他のサイトからリンクが貼られているサイトは、ユーザーにとって価値があるともいえます。
一方、不自然なリンクに関してはペナルティの対象となり、Googleビジネスプロフィールの利用が停止してしまう恐れがあるため注意しましょう。
たとえば、次のようなパターンにおいて不自然なリンクとみなされる可能性があります。
- 自演により貼り付けられたリンク
- SEO会社によって張られたリンク
- 競合が張るリンク
- 一般ユーザーが貼るリンク
不自然なリンクが発見された場合はGoogleからペナルティを受ける可能性が出てくるため、削除して再審査リクエストをしておくことをおすすめします。
ビジネス名と関連性のない言葉や宣伝が含まれている、特殊文字や記号を含んでいるといった場合もペナルティの原因となるため注意が必要です。
Googleビジネスプロフィールでペナルティを受けたときの対処法について
Googleビジネスプロフィールでペナルティを受けてしまったとき、早急に対応して改善を図るようにしたいです。
そこで、どのような点でペナルティを受けてしまったのかを細かく確認し、適切に対処することが求められます。
ペナルティの対処法を押さえ、未然に防ぐ工夫をしてみましょう。
どのガイドラインに抵触しているか確認して修正を行なう
Googleビジネスプロフィールにおいてペナルティの対象となった場合、まずはGoogleのガイドラインを見直しましょう。
ガイドラインのどの部分に抵触しているのかを把握し、その箇所の修正を行ないます。
故意ではないけれどペナルティを受けてしまったというケースも実在するため、Googleが公表しているガイドラインに沿って細かく確認をしていくことが重要です。
アカウントの回復申請を行なう
どのガイドラインに抵触しているかを確認して修正が完了したら、次にアカウントの回復申請を行ないましょう。
回復リクエストを申請してから、およそ2~3週間で審査が完了します。
窓口が混雑しているときは1、2ヵ月かかることもあるため、念頭に置いておきましょう。
事前にGoogleビジネスプロフィールのガイドラインを確認しておく
Googleビジネスプロフィールでペナルティを受けてしまい、アカウントが利用できなくなるという事態を避けるためには、事前にガイドラインに目を通しておくことが必要です。
ガイドラインの内容を確認したうえで自店舗の情報を正しく入力していくと、ペナルティを課されることはありません。
Googleは、ユーザーに品質の高い情報を提供することを目的としてガイドラインを設けています。
ビジネス名、店舗の住所などを入力していく際いくつかの注意点があるため、ガイドラインを細かく確認したうえで作業を進めていくことが重要です。
ユーザー側のガイドラインの内容も把握しておく
ユーザーが利用する際のガイドラインにも目を向けておくことが大切です。
Googleマップ上で事実と異なる情報が投稿されている、関連性のない口コミが記載されているなどのユーザーの行動によって、店舗側がペナルティを受けてしまうことがあります。
Googleビジネスプロフィールのガイドラインを守りながら自店舗の集客を図ったはずが、いつの間にかペナルティの対象となりアカウントが停止されてしまう場合があるため注意が必要です。
Googleビジネスプロフィールのペナルティを理解し、未然に防ぐことを意識してみよう
自店舗の情報をより多くのユーザーに届けたい、集客を狙いたいと考えるときに活用できるのが、Googleビジネスプロフィールです。
正確に正しい情報を入力することで、Googleマップに自店舗の情報を掲載してもらうことができます。
しかし、内容ややり方によってはGoogleからペナルティを受ける恐れがあるため、未然に防げるように原因や対処法について知っておく必要があります。
ペナルティを受けると何が起きるのか、何が原因でペナルティを課されるのか、ペナルティを受けた場合どのように対処すれば良いのかなどについて正しい知識を得たうえで、未然に防ぐことを意識してみてください。