ドメインオーソリティという言葉を聞いたことがありますか?
自サイトをより発展させていくために、ぜひ活用したい指標となっています。
本記事では、ドメインオーソリティとは何なのか、どのようなツールを使って調べれば良いのか、またドメインオーソリティのスコアを上げるために実践すべきことなどについて解説していきます。
ドメインオーソリティについての知識を得て、サイトの状況をより詳しく分析してみましょう。
Contents
ドメインオーソリティとは?
ドメインオーソリティとは、SEOツールを提供するアメリカの企業であるMozが独自に開発した指標であり、検索エンジンのランキングスコアのことを指します。
検索結果のページに自社のウェブサイトがランクインする可能性を、数値で表したものとなっています。
1~100までのスコアが設定されており、スコアが高くなるほどランクも高くなるという仕組みです。
英語では「Domain Authority(DA)」と表すことができ、対象となるウェブサイトが検索エンジンからどのように評価されているかを予測することができます。
ドメインオーソリティは、総リンク数やドメインの数など様々な要素をもって1つのスコアに計算されます。
ドメインオーソリティはあくまでウェブサイトの比較やランキングの強さを調べる際に活用できる指標であり、Googleが検索順位を決定する際に指標にしているものではないことは念頭に置いておきましょう。
数値だけに目が行きがちですが、競合サイトとの関係性を確認しながら検索エンジンにどのように評価されているのかを調べることが大切になります。
ドメインオーソリティの調べ方について
ドメインオーソリティは、シンプルな操作方法で調べることができます。
ウェブサイトのドメインオーソリティを調べるときは、以下の手順で進めてみましょう。
- Mozのリンクエクスプローラーを表示させる
- 調査したいウェブサイトのURLを入力する
- 「Search」ボタンをクリックして結果を待つ
最初に検索窓の箇所に「リンクエクスプローラー」と入力し、検索してみましょう。
公式ページを開いたら、画面真ん中にある入力ボックスに調査したいウェブサイトのURLを入力します。
その後数秒で結果が出るようになっており、英語で結果内容が記載されています。
アカウントを作成していない場合は、ウェブサイトのスコアを調べた後に「アカウントを作ってください」という画面が表示されるので、作成しておくと良いでしょう。
簡単な方法でドメインオーソリティを調べることができるため、気軽に試してみることができます。
ドメインオーソリティのスコアを上げるためのコツとは?
ドメインオーソリティは専用のツールを活用することで、気軽に調べることができます。
その計測ツールでより良いスコアを出すためには、ウェブサイトを適宜見直しながら手を加えていくことが重要です。
ここでは、ドメインオーソリティのスコアを上げるために実践したいコツについてまとめていきます。
ユーザーの検索意図に沿ってコンテンツを作成する
ドメインオーソリティのスコアを上げるために、まずはコンテンツの質に注目してみましょう。
ユーザーの検索意図に沿って、良質なコンテンツを作成していくことが重要です。
ユーザーがどのようなことで悩んでいるのか、何を知りたいと思っているのかを把握したうえで記事を作成していくことを意識してみてください。
より質の高いコンテンツを目指すためには、次のポイントに注目しながら作成していくと良いでしょう。
- ペルソナを細かく設定・再考する
- サジェストや関連キーワードの見直しをする
- 競合サイトの記事を分析する
- 専門性や網羅性を意識して、ユーザーが求める情報を記載する
ペルソナを細かく設定しておくと、どのようなコンテンツを発信していけば良いかという方向性が見えてきます。
その際、ユーザーが検索のときに入力しているキーワードをチェックして、サジェストや関連キーワードも再度見直してみると良いです。
さらにユーザーが求めるコンテンツを目指すため、専門性や網羅性を意識して正しい情報をより詳しく発信していくことがポイントとなります。
競合サイトのコンテンツの内容を確認して、全く同じ内容にならないよう意識してコンテンツを作りましょう。
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良質な被リンクを獲得する
良質な被リンクを獲得することも、ドメインオーソリティのスコアを上げるために必要です。
外部のサイトから自サイトに向けられたリンクを被リンクといい、検索順位を左右する大事なポイントとされています。
良質な被リンクが多く存在するサイトは、Googleなどの検索エンジンからも評価されやすいです。
被リンクの数が増えていくにつれてドメインパワーが強くなり、結果的にドメインオーソリティのスコアアップにつながります。
良質な被リンクを集めるためには、ただコンテンツを投稿するのではなく、SNSで宣伝をするなどして多くの人に認知してもらう必要があります。
サイトへのアクセス数が増えていくことで、ドメインオーソリティのスコアも高まっていくのです。
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ドメインオーソリティとSEOの関係について
ドメインオーソリティについて知り、スコアを計測しながらウェブサイトの改善を図っていくことは、SEOにどのような影響があるのでしょうか?
ドメインオーソリティのスコアを上げることを意識するとサイトの信頼度が高まり、検索エンジンでの上位表示にも影響を及ぼすことでしょう。
ただしドメインオーソリティのスコアは将来を予測しているものにすぎないため、スコアを高くすることだけに集中することは得策ではありません。
スコアが上がると同時に上位表示されると言い切れないことから、ドメインオーソリティとSEOに直接的な関係があるとは断定できないのです。
SEO対策を行なう際は、ドメインオーソリティのスコアに左右されず、一つずつ着実に施策を行なっていくことが大切です。
ドメインオーソリティを高めていくためには期間がかかることを理解しよう
ドメインオーソリティを高めていくことは、短期間では難しいです。
魅力的なコンテンツを発信して、質の高いリンクを集めていくことで徐々にサイトの評価が高まっていきます。
それなりの期間がかかることを理解して、ドメインオーソリティ高めるための方法を実践していきましょう。
ドメインオーソリティのスコアを上げる際に注意すべきこと
ドメインオーソリティのスコアを計測することで、検索エンジンにおける自サイトの位置や状況がわかるようになります。
上記にていくつかドメインオーソリティのスコアを上げるコツについてご紹介しましたが、スコアを上げていく際に注意すべきこともあるので解説していきましょう。
中古ドメインを購入する際は慎重に行なうこと
新規で立ち上げたサイトと中古ドメインのサイトを比較すると、中古ドメインのサイトの方が過去の運用歴から早くインデックスされる可能性があります。
中古ドメインがGoogleから高く評価されていた場合、上位表示されやすくなるのです。
一方、Googleは新しいコンテンツの内容をチェックしながらサイトの再評価を行なっています。
ここから、中古ドメインのサイトの場合にコンテンツとの関連性が薄いなどと判断されれば、Googleからの評価が下がることがあるのです。
また、中古ドメインにすでに悪い評価があるとき、その悪い評価を自サイトが引き継いでしまうリスクも存在します。
中古ドメインを購入する際は、デメリットや注意点をよく理解したうえで、慎重に決断することが求められるのです。
低品質なコンテンツを大量に生産するのはNG
ドメインパワーは、サイト内に多くのコンテンツが存在しているときに強くなりやすいです。
しかし、数を稼ぐためにコンテンツの内容が薄くなり、低品質コンテンツの量産となることは避けましょう。
低品質なコンテンツが多く掲載されているサイトであるとGoogleから判断されれば評価が下がります。
ユーザーにとっても有益な情報が載っていないサイトと認識されてしまうため、コンテンツの数よりも質にこだわり作成していくことが大切なのです。
関連性が低い被リンクを大量に集めるのはNG
ドメインパワーは被リンクの数が多ければ多いほど強まっていくと考えられていますが、被リンクであれば何でも良いというわけではないので注意しましょう。
ドメインパワーを上げるためにはコンテンツと関連性のある被リンクを集めることが重要です。
コンテンツとの関連性が低い被リンクを多く集めても、ユーザーにとって有益な情報を届けることができず、ドメインパワーは弱まっていってしまいます。
さらには検索順位にも影響が及び、ペナルティが課されてしまうことがあるので注意が必要です。
Moz以外にドメインオーソリティを計測できるツール一覧
ドメインオーソリティは、Moz以外のサービスを利用して調べることもできます。
無料版や有料版などがあり、サービスごとに特徴が異なるため、以下を参考にしながら自サイトに合うものを選んでみてください。
パワーランクチェックツール(無料)
株式会社アクセスジャパンが提供しているサービスで、無料でドメインパワーの確認を行なうことができます。
会員登録不要で利用できることから、気軽にドメインパワーを調べることができるのが特徴です。
パワーランクチェックツールを利用すると、ドメインパワーの他にドメインが使用されている期間についても調べることができます。
ドメインと書かれている箇所にURLを入力してチェックをクリックするだけで、サイトのドメインパワーがわかるという、簡単な操作方法もポイントです。
Ahrefs(有料)
AhrefsはSEO分析ツールであり、有料にはなるもののドメインパワーをはじめ競合サイトの被リンクやSNSでの反応など細かい部分まで調べることができます。
被リンクの数をもとにドメインレーティングとして数値を出しており、1~100の数値で表されます。
定期的に確認をしておくことで、被リンクの数がわかり、サイトの状況が見えるようになるでしょう。
有料版ということで、様々な機能が備わっているのがAhrefsです。
Majestic(有料)
イギリスのMajestic社が開発したツールですが、日本語に対応している部分が多いので使いやすいです。
有料版で3つのプランから選択でき、リーズナブルなプランでもドメインパワーを計測することができます。
合わせてSEO対策も本格的に実施していきたいというときは、高めのプランを選んで利用してみると良いでしょう。
ドメインオーソリティの仕組みや自サイトへの影響を理解し、自サイトのスコアを高めよう
ドメインオーソリティは、スコアが高まっていくことでサイトの価値も上がっていきます。
自サイトがどれくらいGoogleやユーザーから認識されているのか、被リンクの数の状況はどれくらいなのかを把握するために活用できるのがドメインオーソリティのスコアです。
専用のツールで簡単に調べることができ、自サイトのドメインパワーをチェックすることができます。
そのうえで、ドメインオーソリティを高めるためのコツや注意点を理解して、自サイトに合った方法でサイト強化を図ってみましょう。